novel

伊藤計劃以後とか

前から落書き的に書いてたことではあるが、なんか見かけるたびモヤっとするので吐き出して気楽になっとこうという主旨の文章。 コレ https://note.mu/maezimas/n/n0217032ae0b0 見て、ボンクラ部分が素敵というタイトルはオッと思ったのだが政治的な事情なん…

魔法少女育成計画limitedの何が悪かったのか説明する回(読んでること前提の、ネタバレ全開節)

http://d.hatena.ne.jp/tdaidouji/20131208#p1 で持ち上げたあと、一部で批判されてるのを見て「あーちょっと褒めすぎかなマズったな軌道修正しとこっかな」という主旨の文章です。こういうのを放置しとくと胃が荒れたり仕事に支障をきたす程度に気になった…

遠藤浅蜊『魔法少女育成計画limited』(前後編)(宝島社KL!文庫)

魔法少女育成計画 limited (前) (このライトノベルがすごい! 文庫)作者: 遠藤浅蜊,マルイノ出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2013/11/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (13件) を見る魔法少女育成計画 limited (後) (このライトノベルがすごい! 文庫)作…

飯尾 憲士「艦と人」集英社文庫

ブックオフで100円。 国内溶接技術の導入者の一人で第二次大戦中に海軍で技官中将を務めた福田烈の伝記、の形をとったノンフィクション小説。 つまり「宮崎駿の風立ちぬプラス艦これ」。 形としては、周辺の事実や資料を羅列することで、福田烈の人となり…

石川博品『ヴァンパイア・サマータイム』ファミ通文庫

ネタばれ。 ここんところの流れから切り口変えてきた新作・・・にも関わらず結果として「いつもの感じ」になってるのが、時代に愛されてる、、、のかなあ? 読んで、あまりの時事性の高さに眩暈がしましたよ。 耳狩ネルリ1作目で提示された「作家性」を発見…

遠藤浅蜊『魔法少女育成計画restart(後編)』(宝島社KL!文庫)

魔法少女育成計画 restart (後) (このライトノベルがすごい! 文庫)作者: 遠藤浅蜊,マルイノ出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2012/12/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブログ (21件) を見る・シリーズ1作目の感想 http://d.hatena.ne…

遠藤浅蜊『魔法少女育成計画restart(前)』(宝島社KL!文庫)ネタバレかなり多め・けっこう文章長め

魔法少女育成計画 restart (前) (このライトノベルがすごい! 文庫)作者: 遠藤浅蜊,マルイノ出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2012/11/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 109回この商品を含むブログ (26件) を見る前作の感想(http://d.hatena.ne.jp/tdaido…

2012年11月07日ログ:ニンジャスレイヤーとコンビニと万能文化猫娘とギャルゲー

@oyomot: シムシティって、原発を潰すのには経費必要なかったなあ、とかURL2012-11-07 23:38:44 via web @oyomot: いやコンセプトも方向性も基本的には東鳩じゃないですけどね。今となってはおなじみの、いつものふじもとよしたか2012-11-07 23:00:45 via we…

石川博品『耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳』『耳刈ネルリと奪われた七人の花婿』『クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門』(ファミ通文庫)

噂話としては名前を聞いていて、先日、ラノベとコミックの専門館と化した書泉ブックマートに寄ったところ置いてあったので今さら。 「ネルリ」の1冊目を読み、続編にとりかかる前に頭からもう一度読み返す。それから2巻目で泣く。ファミレスで手で顔覆って…

遠藤浅蜊『魔法少女育成計画』(宝島社KL!文庫)

魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫)作者: 遠藤浅蜊,マルイノ出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2012/06/08メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 317回この商品を含むブログ (64件) を見るとりあえず文章がこなれてます。目新しい表現とかそゆの…

2012年02月25日ログ

@oyomot: 戦前の陸軍とか天皇バンザイとかの象徴だから、まあ、いい案配に叩ける素材だから、読者サービス的な意味でも乃木たたきは作者もおもいきり乗っちゃってるんだろうなあ2012-02-25 08:07:46 via web @oyomot: 旅順攻略のくだりを読んでて思うのは、…

伊藤計劃『ハーモニー』感想(「ハーモニー」「輪るピングドラム」などネタバレ)

「あの、『カエル君 東京を救う』って本は、どこにありますか」(輪るピングドラム9話) まず先に書いておくが、あまり面白い本ではない。というか伊藤計劃についてはデビューしたばっかりの新人が雑誌の都合やネット論壇の都合や作者自身が死んじゃったの…

樺薫「ぐいぐいジョーはもういない」講談社BOX

や。面白かった。ふっつーに。あとなんだ、薫さんやっぱ真っ当に頭いいんだなあ、とか今更。 いいもの読まさせていただきました。 そんだけ。 その他。高校生活3年間、とゆーあたりについて。 ギャルゲつったら、そらまあ高校3年間じゃなくて他に何がある…

伊藤計劃『虐殺器官』

今しがた文庫版を読み終わった後、解説の絶賛ぶりに冷めた。 や。なんかこう、思うところがないわけではない。のだが、こいつら気持ち悪いなあ、というしかない解説および解説に取り上げられてるお褒めのコトバのほうが、ぼくの気持ちを萎えさせコトバを奪い…

アンチ・マジカル

や。まぁ。映画化情報に一喜一憂していたhttp://bit.ly/durVVn程度には、原作の『 Watchmen 』は好きだし(実際に映画見た感想はhttp://bit.ly/c2SqDY)、魔法少女の各元ネタも判るので、言いたいことはいろいろあるのだが、とりあえず感想漁ると誰もウォッ…

え゛

回収て。 剽窃疑惑て何やねん。 いかにも見直しも校正もしてないような重複過多の読みづらい新人さんの文章を我慢して途中まで読み進めて、いつになったら面白くなるんだろうこれ、とか頭に浮かぶ疑念を掻き消しつつ、話の折り返しらしきところによーやっと…

ちょっと脱線というか別の話

先日、枕流(エロゲのライター)の同人小説を読んで、やっぱり最初に驚いたのが文体の間違えようの無い「エロゲシナリオっぽさ」で。 台詞バッカの会話で進行するとかじゃなく、まずね、地の文の一文で、文章の読むのがストップするんです。 一行、読むじゃ…

さらに続き

ソリッドファイター完全版で、スダケンが何の衒いもなく「殺す」と言い切ってくれたこと、それを読者である私が素直に読めること、「殺す」ことについての逡巡やメタな思考などこれっぽっちも介在しないこと、そういった感覚をさらりと受け入れられるところ…

続き

つーことで、「普通の魔王と勇者の物語」があってそれを参照にしつつ変奏している作りであると仮定した場合、魔王勇者の話というのは、せいぜいが「勧善懲悪をリライトして勧善懲悪」だろうが「啓蒙主義を語りなおして啓蒙主義」だろうが、いつもの異世界フ…

んじゃ、脱線しましたが続き

「高貴な野蛮人」を作中からそのまま抜き出すのはできないし、参照しうるであろう引用元から類推しうるかといえば、だいぶ曖昧だ。ヤマトタケルの熊襲征伐に「高貴な野蛮人」とか当てはめたら流石に拙い。そして、和ファンタジーなRPG読みもの文脈の背後…

日々の天候がめまぐるしくて大変ですが

人間てわりと気温や気圧やなんやかやが気力や体力に与える影響というのが無視できなくて、気圧がガクンと下がるといきなり足に力が入らなくなったり指先が不器用になったりする経験というのは血圧低めの方はおありかと思いますが、同様に精神的な意味でアッ…

かわいければそれでよしとか

・魔王城一限目 数行ごとにくる身体の拒絶反応をおさえつつ後半は飛ばし読みに近い形で無理やり目を通す。前に似たような感触だった乃木坂春香の原作小説は1ページ目で壁に投げたし、砂糖菓子の弾丸がどーとかいうやつはいろんな状況に絡めとられて吐血気味…

漁ってきた

なんか適当に魔王とか邪神とか皇帝とかそれっぽいタイトルのついてるラノベを本屋でみつくろってきて読んでみる。どれも1巻のみ。・やむなく覚醒!! 邪神大沼 小ネタばっかで邪神である意味はとりあえずなさげ。勇者は出てくるものの、全般にまとまらなさす…

つぶやき

某所の親父SSを読んでてボロボロ泣いてた。 それで、ふと思いついて検索してみたけれど、なかった。<a href="http://www.google.com/search?q=%E6%B6%BC%E5%AE%AE%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%83%92%E3%81%AE%E5%8B%9F%E9%87%91&rls=com.microsoft:ja:IE-SearchBox&ie=UTF-8&oe=UTF-8&sourceid=ie7&rlz=1I7GGLJ_ja">涼宮ハルヒの募金</a>

四畳半神話大系

ふつー。ことさらでなく。 いやなんかな。こういうのを指してギャルゲーでどうこう、という門外漢の人たちがいるということなので、いちおう。 なんというか、たぶん、この本を読んでいる人が面白がるであろう部分というのの、まったく逆を目指していたのが…

ソリッドファイター完全版

わざわざ探してまで読む気はあまりなかったのだが川崎アニメイトにフツーに並んでたので。 古橋秀之とゆー人は、同時代同世代、まさに時代の同じ空気を吸ってる人、という気配を何を読んでても感じる。だから俺にとっては「ゲーム的リアリズムの人」である。…

そーゆーものだといわれても

とりあえず両刃のナイフを相手の腹に刺したげて相手が膝を折りかけたあたりでおもむろにかけてあげる言葉だと思うの。よその星の人は違うといわれても、タコ火星人に腹はないが僕にはある。 前に「母なる夜」を読んで薦めてくれた人に「もうちっと徹底的に追…

アイアンマン見た後の喫茶店で

SFマガジン界隈にいなかったら(一般の文芸誌に行ってたら)神林某って見向きもされず誰も発掘しようとしなかったよね、ということを今さらのように話し。 惑星開発の人もあの芸風だとSFマガジンという媒体以外に足がかりを持ちえようがなかったよねというあ…

また脳内で100回唱えますかね

ここんとこで二次元ドリーム文庫の感想を定期的に漁ってるのだが、普通の公共図書館の新着図書が引っかかり。「ライトノベル」が図書館にあるのは今さらだし、昔の官能小説が置いてあっても驚きはしないのだが。二次元ドリーム文庫が図書館に入る時代になっ…

眼鏡 VS メイド 史上最大の決戦

しまった、流行モンは眼鏡をかけたメイドだ。 と、いうことで、エマを参照すると、実在しないメイドに実体を与えるのが眼鏡であるらしい。 組み合わせ可能であるということは、メイドも眼鏡少女も同じ領域にいるはずである。そして、幼馴染はメイドにジョブ…