先日、枕流(エロゲのライター)の同人小説を読んで、やっぱり最初に驚いたのが文体の間違えようの無い「エロゲシナリオっぽさ」で。
台詞バッカの会話で進行するとかじゃなく、まずね、地の文の一文で、文章の読むのがストップするんです。
一行、読むじゃないですか。
すると、そこで文章の読むこちらの意識が、壁にぶち当たったか、急ブレーキを踏んだかのように、次の文章に意識が流れていかないのですね。一文読み、ブツン。次の一文に飛び越えるように移行して、ブツン。
良いか悪いかじゃなく(印象づけたければ流した読み方を許さないような形に力を入れときたいわけで)、完全にブツギリなんです。しばらく読み進めていくと、書いてる側がこなれるのか、こちらの身体が慣れるのか、気にならなくなるんですが。
これ、やっぱり、マウスクリックやエンターキー押しで区切られていく形の文体が、くっきり刻印されてるとしか思えないのですな。
枕流というライターは、まぁ現状、中堅の上以上といっていい実績と知名度の人だと思うのですが、逆にそーゆー人だからこそ、エロゲ・ビジュアルノベル文体に特化しているのじゃないかとか、そんなことを思ったわけですが。
で。
ここんとこで、シナリオの唐突さ、という話をしてて。
この「先に流れていかないで一文でせき止められてしまう文体」というのは、まさに、展開の唐突さと関連しそうだなあ、と。
そんな。
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http://twitter.com/_imaki/status/15402341591
そんなやつは、単に「救われてないやつ」を探し回るだけの死体漁りにしかなれねえと思うが。あるいは虫の息の奴を見つけて息の根をとめる類の。アミバ様だって善意で人体改造やってたんであって。
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うみねこ再放送眺めてて、召還シーンがね、あーこれ遊戯王か、そういやカードゲームのオリカ作ってたもんなー竜騎士07、と。
遊戯王って、まさにゲームにおけるシナリオがどーゆー構造をしてるかの典型を提示しているわけでして。デッキやターン制やカード使用やHPや何やかやの基本ルールは固まってる上で、カードは前フリなしでプレイヤーが使用を宣言した時点で発揮され、その効果は無茶フリだったり言ったもの勝ちである、という。
で、発揮タイミングが「唐突」で、かつ「ずっと俺のターン!」的に基本ルールを侵食してくように見受けられるというあたり、「だーまえ技法」が見えてくるのでは。