2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧
で、アージュの良いとこであるが、センスが悪いが技術が凄かったとこである。オタクのスタイルというのは一般の流れに乗れないが凄い技術を投入してるようなものを専門知識でもって礼賛するのが本道だと思うので、我こそはオタクなりと思うものは、アージュ…
http://d.hatena.ne.jp/hasidream/20070528/1180367336http://bmp69.net/mt/archives/2007/05/age_1.html そんなん、コンシューマーでとっくに終わった「シェンムー」の夢を追いかけちゃう勘違いなセンスに決まってんじゃないですか。小粒な作品のマルチシナ…
・おジャ魔女TRPGhttp://www2.orions.ne.jp/ise_q/ojya/ojya.html呪文チャートはともかく、コンプレックス・トラウマチャートて。いやまあ、そーゆー話だが。・「雪国」の翻訳http://www1.rsp.fukuoka-u.ac.jp/kototoi/2005_9.html わぁい。 以下なんとなく。…
まあ、そうなんじゃないかと思ってたけど、見事に当てはまりすぎです「さくらむすび」。「水月」と「さくらむすび」と「ワンコとリリー」の引用だけでビジュアルノベル論が書ける。 結局、ビジュアルノベルの文章において、語り手や主人公が一人の人格として…
「ここはもう、桜の国なんだ」「は? あ…え?」きょろきょろ、辺りを見回す紅葉。誰かがカンペでも出しているんじゃないかと期待しているようだけど、そんなものありはしない。さすがの邦彦だって、今頃口をぽかんと開けて成り行きを見守っているさ。「桜の…
まだお化け役にこだわっているのか、桜は『がおー』と言いながらしがみついてきた。
<i>――ねえ、覚えている?出会った時のこと。桜を見上げる貴方。お化けでも見るような目をした貴方。何かに、怯えていた貴方…薄紅を、深紅と言い切る貴方。桜の木々の向こうに、どこか別の世界を覗いていた貴方。放っておいたら、その先に消えてしまいそうな貴方</i>…
客観的に見た場合と主観的に見た場合の差が出た、というところだろう。自分で読んでみて思ったが、この差は言葉で考える以上に大きい。特に役ごとに割り振って読み進むやり方は完全に客観性が失われる。個々の思考にのみ意識が集中し、まるで別物を扱ってい…
<i>――ねえ、覚えている?入学式。期待に胸を膨らませ、昇る坂道。舞い落ちる桜の花びらが、私たちを祝福するように降り注いでいた。それは、小高い丘の上に建っていた。私の夢、私の希望、私の未来――あなたはいったい、どれだけの私たちを受け入れ、生き長らえ</i>…
「うん。私小説的で、不安定だ。書いた人間の不安定さがにじみ出ているようで、気持ちが悪い…というより落ち着かないな。逆に、そういう芝居とも取れるけど」「う、うーん。よくわかんないけど、私の代の先輩たちって、みんな普通だったよ」「ああ、別に否定…
「戯言使いのいーちゃん」が推理小説の形式に依存してるのと、作中で殺したり死んだりしてるキャラクターたちがキャラ立ちしてるのは、連携しているのだろう。ゲームであること、つまりは囲い込み、囲い込まれることでキャラ立ちする。そのような規定の囲い…
キャラクター単体が作品から切り離され独立した形でありうることが自明視されてる、というのが一つに言える。 長森が、それまでの浩平の一人称を引き継いでエピローグで語れてしまうのは、キャラクターが語りから切り離されて成立していることを意味する。そ…
その場では選択しないこと、選択を遅らせ続けること、責任を負う最終決定を先送りにすること、というのがまず最初に来る。ヒロインを選択する行為の主体が拡散し、あわせて行為そのものが拡散していく。 ついで、枠組み全体に拡散した行為が記述によって回収…
シナリオの文面は、今となってはやはり安い。そして、最初にプレイした当時は、ヒロイン目当てで突き進んでいるわけで、やはり受け入れられるものではなかった。 基本的には陵辱ゲーのなりそこないなんだと思う。だって世間の普通のカップルを呪ってみせたり…
いまさら読んだ。 イラストのための本じゃないのかなぁ。ああ、だから、それで正しいのか。 月姫とか好きそうなのは、なるほどなぁ、とは思ったけど。 なんかでも、いまひとつウケてる理由が見えてこない。解説プリーズ。・追記。 検索して感想読んでて、い…
もしかしたら、『宇宙英雄物語』のコンプ掲載時の内容がコミックスで大幅変更されているという話は、いまどき向けに書いておくべきじゃないかと思ったのだった。 僕は読んでないが『宇宙英雄物語』の雑誌掲載版は1話ごとにジャンルが変わる、つまり学園モノ…
日本デジタルゲーム学会http://www.digrajapan.org/の会誌が届く。遅かった。まあ、届いたからいいけど。 伊藤憲二氏によるゲームを巡る海外での議論の概況解説の論文が載ってるので、とりあえず元はとれたと思ってる。個人的にはDSの脳トレシリーズに「MMO…
やっぱり、トノイケダイスケの話だけしていたいよぅ。 でもなあ、なんで「水月」に辿り着きうるか、てのはなぁ。どうやっても説明が長くなりすぎるしなぁ。 つって、新作に逃避してみる。http://www.cuffs.co.jp/04_Garden/index.htm 雑誌記事との連携の契約…
>「わーっ、『リアルうんこチョコ詰め合わせ』だぁっ! 激カワイーッ! すんごく欲しかったんだぁ、これっ!」>「バリバリ、モグモグ…」>「うん、この『リアルうんこチョコ』、とっても美味しいよっ!」を全部、声付きで言ってくれる、というので、わりと…
アメサラサOP「アマオト」ききつつ茜シナリオ。 茜については、あまり「見る」という行動が適用されない。茜は草むらを見つめているというより幼なじみがそこにいた当時に立ち戻っている。だから自分が草むらに行くことを指して「非日常」と呼ぶ。 長森シナ…
詩子の役割の曖昧さ。 位置付けとしては、志保、七瀬、保科智子の神戸での友達。本来であれば茜の幼馴染について言及する役割だが、なにせ幼馴染は忘れられてしまうので、忘れる役という変な役付けで登場。 もう少し言えば、ドラマの三角関係の機能しえなさ…
今さらながら、DC版(PS2版)水月のサントラを買う。http://www.7andy.jp/cd/detail?accd=C0000802 OPの曲が欲しくて。てゆか、PC版のサントラ持ってると、本当にOPとED以外は全部同じ内容です。んで、EDはなんつーか、雪さんのEDの直後にコレが流れたりした…
なんだろうな。わかってたはずでも、こうも個人的に嫌な気分になるとは思わなかった。 未来も過去も、時間も距離も、全てが倒錯して、その先に悲しみが成立するという。それがセカイが均一に定められているから、なんてのは。 何もかも吐き捨てたくならない…
長森のシナリオのアレも合わせて、やっぱ「永遠」は麻枝准だけではどうにも成立しない。 浩平が繭の幼さに「対等」であるため七瀬の髪にいたずらしかけるレベルの「幼さ」は必須で、つまり長森と繭は浩平を挟んで向かい合っている。実際の子供がどう成長し大…
ONEの「永遠」は、もとより構造もキャラクターも世界観も一体なので、繭一人が主人公たる浩平と対峙してどうにかなるものではない。その意味では繭シナリオの麻枝は久弥以上に自分のやってることを理解してない。 あと、エピローグで主人公が消えた後にヒロ…
EDまで通して読んだのは今回が初めて。書かされてるシナリオ、といったところ。繭と繭の母のツーショットがMOON.のそれに酷似して見えるのは麻枝准が繭シナリオを掴み損ねてるからと言っていい。 ONEは大雑把に言って長森シナリオがメインで、そこから枝分か…
仕方ないのでフルボイス版を買ってきた。すげえ、エイエンの少女って喋るんだ。 で、今まで全く読んでなかった(読む気もなかった)「えいえんのセカイ」の描写をとりあえず写経。 ……なんだかな。用意したビジュアルボードを前にして喚起したイメージをその…
RPGに即したシナリオを展開していったとき、「父」や「母」はHPを持ちダメージを与えられる形でしかそのリアリティを獲得しえない。そうした数値による対象化を避けようとすれば画面にもシナリオにも登場させられなくなる。数の物語は常に横並びの共同体を組…
ここ、一応は「トップページ更新」するまでは日記登録が反映されないことになっているんだけど、「過去の日記」で見るかケータイで見るかすると、トップページに反映させたくない書きかけまで全部見えるのだった。 やっぱ自分でHTML更新しないとダメかねえ。
RPGがビジュアルノベルと異なり当面ゲームシステム優位で語られ続け、FF10のシナリオの良し悪しを議論の素材として取り上げるのがせいぜいシナリオ論の研究者に限られるであろうことは、健全な状態と言える。 しかしそれでも、RPGにおいてシナリオが必要とさ…