2011-01-01から1年間の記事一覧

化物語 猿

これは相当つまらない。そもそも元の話やキャラクターが今ひとつ、というのもある。声優に潤いが欠けてて聴く快楽がないのも大問題だ。しかし、とくに1話は全体にセンスが悪く、しかもアクションシーンが浮いてて、ちっともハマらない。絵で面白かったのは…

化物語 蝸牛

OPで見る気を向上させて途中まで中身スカスカ、最終話がそれなりに頑張ってて全体的な視聴後の感触は良好、とゆーつくりなので、やはり、基本的な思想として、TVアニメというパッケージ・枠組みによって出来上がってるのだなあという感想。相変わらずイ…

化物語 蟹

1話がわりとよくて、へぇ、と思ったら2話でガタ落ちした。イヌカレーとかいう連中、とりあえず不要なんじゃないか。こういう分類をされると嫌がる人のほうが多いだろうが、「アニメ番組という枠に実写コラを挿入してみました」というのと、「アニメ部分は…

コメントの続き。

http://d.hatena.ne.jp/alicema_gic/20110505/1304577732 にコメントしたのね。 こゆの作ると大体「ひぐらし」抜け落ちるあたり「ループ物」とゆー用語のジャンルや言いたい人の視野が推察される(つまり「(雰囲気としての)ジャンルSFっぽさ」が重要な要素…

スコット・ピルグリム

おおよそ、ここまで原作に共鳴しシンクロしまくった映画ってのも珍しいのではないか。原作を愛してる上に原作を理解し、しかも原作と向き合ってゴロゴロと転がり吼えまくってる光景が目に浮かぶような。……つまるところ、こっちも共鳴しまくっており、客観的…

スコット・ピルグリム

アメコミ翻訳版。上映中なので映画版は今日見に行く予定。 えーまあ。2巻の作者のフェイバリット(オタク耐性のない一般向け、という括りで)の並びが「ベルセルク」「GANTZ」「DEATH NOTE」「あずまんが大王」「りびんぐゲーム」とゆーカナダの作家さんと…

インフィニットストラトス通し。

普通に見るならメカ物アニメとしては素多銅鑼(と勝手に変換した)よりかISのほうがまだしも頑張ってると思う。その二者を特に取り上げる必然性もないが、ネタ消費されるだけなのは流石に不憫かにゃあ。 つーか全体構成からして明らかに箒メインで話を作って…

戦火のナージャ

実際に見に行くまでは「明日のナージャ」と絡めたネタで感想を書くんだろーなーとか思ってました(原題は「エクソダス」です)。 すみません。ガチ。 以下は、タルコフスキーもろくに見てないロシア映画素人の感想です。が、しかし、嘘偽りない本音です。 本…

IS最終2話

11話では大爆笑していたが、12話は第2部いきますぜ! とゆー色気が目立ってしまい、のれなかった。 続編作るときは最終話なんざなかったことにしてしまう、ぐらいの暴走があっていいと思う。

魔法少女まどかマギカ 11〜12話。

つまんなかった。まあ、それはいいや。誰も面白い話なんか求めて見てたわけじゃないだろうし。とりあえず http://togetter.com/li/127910 を元にツッコミを入れてみる。雑な作りなので、骨組みは判りやすい。まどかがいないセカイが今のセカイみたいなオチか…

スタドラ最終2話

コードギアス、というか谷口悟朗は悪い影響を残したなあ、もしくはコードギアスの欠点を綺麗に引き継いだなあ、といった。 ゴローちゃんの悪癖はインタビューでも口に出して言っちゃってる「群像劇好き」で、しばしば投げっぱなし・話に多少なりとも食い込む…

ひぐらしのなく頃にネタバレ。

以下全て『フラット・カルチャー』(せりか書房2010年10月)「新聞的「言論」の現在形」(遠藤知巳)より引用。 マス・メディアについて見れば、新聞の発行部数は中国に次いで二位。アイスランドとノルウェーに続く世界三位の新聞普及率は、人口規模を考えれ…

インフィニット・ストラトス 5〜10話

ペロペロペロペロ(以下100行略

スタードライバー 輝きのタクト

キラ星とかゆってるわりに、登場人物らがあまりはっちゃけない。アンニュイとデカダンと、あと言うほどもない単なる遅延で、殆ど全ての登場人物がほどよくダラけており、結局、その対比として相対的にタクトが輝いてみえる、というような位置づけ。あるいは…

『ベルヴィル・ランデブー』

同監督。日本全国ツタヤのジブリコーナーに行けば必ず置いてある。あなたがどれだけハヤオミヤザキの老害ぶりに眉をひそめようと、鈴木敏夫の山師ぶりを嘲笑おうと、高畑勲の金持インテリ左翼らしい鼻持ちならなさっぷりに唾を吐きかけようと、まーとりあえ…

『 Illusionist 』

傑作、珠玉と呼ばれる種類の作品。昨日から公開中。公式 http://illusionist.jp/

インフィニット・ストラトス 1〜4話

「学園もの」は日本のオタク文化圏において「ロボットもの」「魔法少女もの」などと同じジャンル名で、つまり「学園」は「ロボット」や「魔法少女」と同じラインで語られる。ロボットのデザインが変遷するように学園のデザインも変遷するし、魔法少女の概念…

空の境界 矛盾螺旋

常識的に作るならこうなるだろう、というぐらいに懐かし伝奇チャンバラ風味というかマッドハウスもどきというか。 原作を読んだときは、ネタのしょぼさ、つまらなさにガッカリしたものだったが、アニメになってみたら意外とこのぐらいがバランスとれてる。理…

空の境界 伽藍の洞

ナスキノ当たりネタ「死の線」の劇場映画バージョンはどんなもんかというと、こんな。サクサクと切断される幻視を幾度も重ねてみせるといったあたり「どうやって絵で説明するか」が最優先されている。「死の線」についてはビジュアルノベルの月姫が、最初に…

追記。ループとか。

ループが「作り手にとってのコカイン」かというと、今更のように「ループもの」が溢れかえってる現状でゆってもしょうがない、とは思う。 エロゲビジュアルノベル方面からの話でいうと、2002年ぐらいまでは別の時間軸とゆーか別のシナリオ分岐とかも全部…

魔法少女まどかマギカ 1〜10話。

さっきまとめて見た。台詞がつるつるしてて、とっかかりがないというか、わざとらしいほどキャラの個性がない。いつものことだが。あと、画面作りの大前提が「実感を欠いた絵づくり」になってて、それを真面目くさった台詞と連動させたいと、口の端を歪めた…

空の境界 痛覚残留

すっげえつまらなかった。 なんだろうなこの「アニメっぽいアクション・破壊シーンとなると、あっさりそっちに引きずられます」的な。アクションだけじゃなく描写全般に渡って。監督もあんま見たことない人だし、派手なシーンで引っ張れそうな原作部分だから…

何の役にもたたない善意、というのは確かにあって。

たとえば、エロゲの、ビジュアルノベル作成エンジンとかで、立ち絵を自在に動かせるツールを開発してみました、とかそういうやつ。 まあ、そんなのは、エロゲ自体について、文芸でもなければ芸術でもない、単なるオナ ニーの道具だと誰しもが了解してるから…

たとえば、自分に、幼い娘がいたとして、

警察にすら、いつどのタイミングで停電になるのか、ギリギリになるまで知らされない状況が、この先、1ヶ月も続くとするならば。 交通事故や、その他のアクシデント、ささくれだった心理状況から生じる諸トラブルを恐れて、首都圏から離れるというのは、それ…

空の境界 殺人考察(上)

キャラデザの問題もあるのだろうが、なにより真綾の演技(表の式のほう)がギャルゲくさいことこの上ない。「空の境界」と「月姫」を対比した場合、ギャルゲーテイストが無闇に漂うのは「空の境界」のほうである(なにしろ、コクトーをめぐって超能力3ヒロ…

人の死のライトノベル的な量産体制について

いったい、人の死のどうでもよさ、人の死を情感をもってたっぷり語ってみせるテンプレな嘆きについての胡散臭さ、等々を滔々と述べた作品の書き手が、その死のセンセーショナルな要素をもってテンプレ気味に語られることになろうとは、なんて嘆きについては…

伊藤計劃『虐殺器官』

今しがた文庫版を読み終わった後、解説の絶賛ぶりに冷めた。 や。なんかこう、思うところがないわけではない。のだが、こいつら気持ち悪いなあ、というしかない解説および解説に取り上げられてるお褒めのコトバのほうが、ぼくの気持ちを萎えさせコトバを奪い…

キャラクターを蕩尽するという行為

毎度言っているが僕にとって谷口悟朗とゆー人はリヴァイアスの谷口でもなければコードギアスの谷口でもなく、もちろんプラネテスの悟朗でもガンソードの悟朗でもなく、舞-HiMEの谷口悟朗である。「サンライズ初の萌えアニメ」というキャッチコピーを背負い「…

立ち絵の位置づけ

では、音声の位置づけに、それだけの相違があったとした場合、立ち絵の位置づけはどれだけ変わるのか。 『ダンガンロンパ』の特徴的な「立ち絵」についていうなら、3D空間にパラッパラッパーのような2Dのペラペラ立ち絵を配置する。直接的にはニセ西尾維…

声の位置づけ

立ち絵の変化は表情や動きを表しますが、近年のエロゲでは立ち絵の変化に「話者を示す」という役割が付与されているのが大きい気がする。 http://d.hatena.ne.jp/mp_f_pp/20110204/1296791431 形式と意味の関係について先に述べておくと、必然性から形式が選…