追記。ループとか。

 ループが「作り手にとってのコカイン」かというと、今更のように「ループもの」が溢れかえってる現状でゆってもしょうがない、とは思う。
 エロゲビジュアルノベル方面からの話でいうと、2002年ぐらいまでは別の時間軸とゆーか別のシナリオ分岐とかも全部回収して取りこぼしませんよ、というけっこう無茶な目標を目指してたりして、無闇に高い目標に向けて特殊進化にいきすぎてしまって一般大衆向け消費物にはそぐわなくなった反動からめんどくさい読解構造を切り捨て、2003年ぐらいにはノリとフィーリングと見栄え優先の、形式としての古典的「ループ物」に向かった、とゆーよーな流れになる。たぶんダカーポあたりが分水嶺で、あのへんで難しいことと簡単なことのバランスとりを試みようとして、半端になって破綻したかんじ。

 さておき、今回のループネタについては、正直、制作者の想像力が欠乏気味なだけ、と思う。おそらく「みんなやってるし、これはアリなんだろう」ぐらいの。シナリオライターについていえば、得意な持ちネタであるはずの銃器部門が生かされてるのは黄色のみで、黒は単に実銃を撃ってるだけ。残りは剣と槍で随分と無難だし、肝心の主人公の使用武器が弓矢というのは、捨てネタにもほどがある。なんでそうなるかといえば、ウロブチちゃんの持ちネタとしての銃てのが、西部劇でファンファイア風味にスパッと上をなでて「ズギュウン」とか音をたてると相手がバンザイして倒れるという魔法少女の魔法のステッキのようなものなので、そこからイメージを膨らませられないんだろうな、と。