冬の巨人

シスマゲドンは『ONE』だったわけだが。
今度は『CLANNAD』。
てのは、ウソで。
クラナドが失敗しまくってたことを普通にこなしてる、ていうだけの話なんだけども。

つか。

>「雲の上で初めて君を見た時、そりゃあすごく驚いたけど、それといっしょに、こうも思ったんだ。『この子は、ぼくにとって特別な人かもしれない』って。ひょっとしたら君は、ぼくの<i>生まれなかった姉妹</i>で、ずっと“雲の上”からぼくのことを見ていてくれたんじゃないかな――」
(P138)

妹が死んだから永遠のセカイが現れたんじゃなくて、永遠のセカイが人の様相をまとうために、妹の記憶が辿られる。複数ヒロインの分岐ノベルゲームは選択の果てに人しか見出しえないから。永遠を手に入れるために、永遠は人のかたちでなければならなくて、人のかたちをまとってしまったとき、セカイは失われる。セカイが失われたとき人もまた失われ、人が失われたときセカイはまた回復する。二つのセカイを行き来する話じゃない。人とセカイのメタモルフォシス。ONEはそーゆー話だ。

もういい加減、「“永遠”の現在」は古橋秀之がきちんと引き受けていますて言って、終わりにしちゃっていいんじゃないかと思うんだけど。
やっぱ、そーゆー話にするかな。もう。面倒だし。