ソフトバンク新書の新刊のやつ

 読むのに手間取った。

 まず。校正作業を全冊回収してでもやれ。あまりに元テキスト流し込みっぱなしぶりが酷い。ソフトバンク新書は二度と買いたくない、と思わせるレベル。

 次に、同じマンガやらアニメやら見ていて、こーも違うかー、というのが一つ。まるで別の世界の話をされてるような気分。

 次、困るとエバが呼び出されるのは、マジックワードすぎる。そこはもうちっと自分の手で掘り下げてくれと思った。自己言及、だけじゃ足りないだろ。そこまで筆者の愛してるであろうエバを単純化していいのかね。

 あと、惑星開発の人やヒガシの人の特定箇所を批判して先に進もう、というような話なのだが、その特定箇所に、ことごとく俺が引っかかること。全否定されちゃいましたよ。それは、おいらがそーゆーふうになるように立ち位置を調整してるからというのが、かなりあるんだけど。

 この本に付け加えるなら、筆者の言う自己言及性と、筆者の指摘する惑星開発の人が呼び込む外・他メディアからの視点は、大して変わらない。そこで主体となっているのは結局のとこアニメなりマンガなりゲームなりの作品そのもので、そこから少し離れるためにどんな手段をとるか、とゆー差でしかない。惑星開発の人がそれらを批判するのは、自己に似てるものを否定して自己を確定するとゆー作業なので。

 あとま、気になるのは、海の向こうからやってきたものたちに、筆者や惑星開発の人や干菓子の人はどー対応すんのかなー、みたいな。

http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=473384&log=20091207
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 タチが悪いぐらいに、オタク界隈の狭い領域の狭い話でしかないようなせせこましい議論の範疇にスポッと当てはまりそうな、イスラエル製アニメンタリーがあるんだが。それとも、もうどこかで言及してるんですかね。監督の「俺はイスラエル人だからレバノン人視点には触れられない。それはレバノン人自身がやるべきだ」みたいな主観引きこもり発言っぷりは凄いよ。しかもそれが、この監督一人じゃなくて、似たようなこと言ってるイスラエル戦争映画が幾つも作られて、それで国際レベルで映画の賞とる時代だ。もちろん、そんなことには興味がなく、エロゲとオタクについて語ればセカイは語れるのかもしれんけど。