もったいないからリサイクル。

さて、正直に告白すると、この手の時間を行き来したりパラレルワールドを行き来しちゃう類の話は漫画でもエロゲーギャルゲーでも嫌になるほど見てきて、その種のシナリオに関する考察や解釈や評論や感想も山ほど眺めてきて、あげくのはてに自分でも3年ぐらい延々と書き殴ってきてしまったので、まあ、そういう人間じゃなかったら、もう少し面白く見れる、というか役に立つかもしれない。
この映画では、マルチシナリオのそれぞれのエンディングを直列に並べて見せてくれて、なおかつ主人公は今までに見たシナリオについて記憶している、つまり「映画の主人公≒ゲームプレイヤー」と見なせる。これなら「インタラクティブなシナリオ」なるものを考察する上で、容易に比較に使用できる。<ひとつのスタートから分岐するマルチシナリオ、インタラクティブなストーリー>を採用しているゲームと、この映画は、受け手にとって何処が異なるのかを判り易く見せてくれる。