2007-05-17から1日間の記事一覧

召喚魔法と異界の越境と その7

FF10最重要ネタバレあり。 もちろんそれでも「数の及ばない領域」への希求は作り手側にも受け手側にもあって、例えばFF10のメインシナリオライターである野島一成のシナリオは特にその傾向が強い。シナリオのクライマックスにおいて「戦わないこと」を求めた…

召喚魔法と異界の越境と その6

一応逃げとくと、文学史のヒトに言わせれば全ての小説はジャンル小説になるんだろうが、ソレはこの際関係ないので放置。 さて、RPGでは諸々の数は量あるいは質のどちらかに偏るものではなく、物語としての機能そのものである。文法における述語、動詞に近し…

召喚魔法と異界の越境と その5

数値は当然ながらそれ自体が多重性を持つ。というより並列する諸要素を積み重ねた「ひとまとまり」に変換する(その逆も)のは数値と四則計算の機能に課せられた役割(物語性)なので、一般社会で何やかや蔑まれる数値の概念をゲームだからといって堂々と表…

召喚魔法と異界の越境と その4

例えば、これはAVGになるが、『DESIRE』『EVE』シリーズあたりのマルチサイトシステムは、二つの異なる視点キャラクターを交互に操作していき、最終的には真相を知る別キャラクター視点の語りへとなだれこむ。これなどは一本道ではないが(一本道より遥かに…