ロボと幼馴染

>ゲーム的には一見不毛ともいえる余白部分をどう楽しむ(愉しむ)か・楽しめる(愉しめる)かどうかが、"マリカン"の評価を決定的に左右します。人によっては「淡々としている」とか「無意味だ」とか思うのかも知れないけれど、
http://tsukimori.sakura.ne.jp/2008/06/post-198.html

 ちょっとした追記事項。

 マリカンといえばCHU。

 CHUは2。

 えーと。マリカンは2で方向性が180度転換してて。

 どんぐらい違うかというと、攻略本に載ってるスケジュール表をほぼ100%トレースしないとメインヒロインを攻略できない、というぐらい。

 なんでそうなったかというと、一作目が批判されたからてのと、その批判対策を「社内のギャルゲーに詳しい人に徹底チェックしてもらう」ていう形でやっちゃって。(攻略本に載ってたインタビューによると)

 そしたら、まごうことなき東鳩路線に突っ走っちゃって、なぜか当時でもトップクラスの幼馴染シナリオが出来ちゃったという。(幼馴染はメインヒロインじゃないのだが、ほぼ毎日キャラアイコンが表示されるせいもあり、ぶっちゃけ一番たどり着きやすいエンディングで、しかもストーリーがやたら一貫性があってシナリオ完成度が非常に高いという)

 つまり、1と2で恋愛ギャルゲーの両極端をやっちゃったのがマリカンなのね。いや1は時代を超えた傑作だと思いますけど。主にジギー(うちのマリオネットの名前)の声が。

 もちろん続編を買うのは一作目を気に入った人たちなので、僕を含めスケジュール管理があまりに厳しく1と正反対の2の作りに大変な失望を味わったのだけど。2の路線が現在のシナリオ重視路線そのものだったこと、ちなみにマリカンスタッフはその後「おもらしエロゲ」を作るに至ったことなどを知っておくと、ギャルゲーが何を失い何処に向かったかを考えるのに役立つんじゃないかな。