音声への要望、つづき

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 庭の音声追加に際しての、一ファンからの要望の続き。

 最後に、そうした「他人の領域への侵犯」の声バージョンとして採用された「他人の口調の声マネ」が、当然ながらというか残念ながらというか、まるで生かされてない。

 今回、文面を読むだけだと混乱するような「背後にまわって口調を真似してみせる」シチュを多用してる。

 これは、声質の違いを利用しつつ、口調を真似してみせることで親しさ、場の融和的な雰囲気を強調し、尖った台詞の遣り取りの場を遠ざけてるわけだ。つまり、いわゆる判りやすい個の主張である「キャラ立て」を排除しようとしてる。

 これは、はっきり言って、現状のエロゲ声優に丸ごとお任せでやろうとしたら、かなり無茶な要求だと思う。キャラを立てるなと言ってるのだから。

 しかし、不可能ではないと思う。まず、ただひたすらに丁寧に喋るようにして、さらに喋る際の速度をキャラクターの個性として細かく分ければ、聴く側も判別しやすくなる。いかにも演技らしく演技する必要はない。そうしてキャラを立てるのでなく人格を掘り下げていくことは可能だと思う。

 というか、コンシューマーのギャルゲーで、どれほど無名の新人声優を起用していても、今のエロゲの有名声優より聴いてて心地いいんですよね。求められてるものが違うからと言ってしまえばそれまでなんだけども、バタくささ・判りやすさを強調しないシナリオだってエロゲには沢山あるのだし、方法論はいろいろ使い分けられてしかるべきだと思う。