表情の話つづき

 表情て何だ、てのは割とメンドクサイ話。感情を指してるのか、それとも表層の顔の造作を指してるのか。漫画語りのほうだとそーゆーのを偉い人らが語ってるのだが、例えば記号だとか内面だとか物語構造だとか描線だとか、そーゆーの全部が「表情」と絡めて語られてて統一見解は勿論ない。

 しかも、すげえ嫌な話になるが、今現在の「オタク文化」なるモノの概念図の中心に「萌えキャラな顔の絵柄」がある。「オタク文化」っぽいのかつったら、いわゆるロリコン美少女な目が大きくて鼻筋が出っ張ってなくてアゴが円とホームベースの間の何処かでライン取り」な顔の描き方という点に、ほぼ全てが集約される。(それ以外は「マニア」てな単語で代用可能)んで、それにも関わらずその顔の描き方は一体何なのか、てな話は揶揄か無視で避けて通るのが「オタク論」の作法。「キャラクター」じゃなくて「ロリ美少女顔」がこの業界の中心なのに「キャラクター」だの「萌え記号」だのが問題であるように振舞って見せたりね。エロゲはロリ美少女顔にエロていう名目上の付加価値をつけることで成立してるなんてのは、誰だって判ってるのに。

 で。表情について考えようとするとロリ顔について語れない現実にまずぶつかる。まずは顔と身体を分離して考えるのを避け、「ロリ顔」と一言で全部をくくることを避けるあたりから開始しないといけない。

 続くかもしれず。