四角の話

 こういう幾何の図形の時間と、いわゆる時空間的なものの時間というのは別で。

 えー。まとまりの側から見た概念と、切り離されてる側から見た概念てのがあるわけです。まとまりの内側からまとまりを見たとき、まとまりの外というのは見えない。で、まとまり側の理屈を適用すると、切り離されていることを切り離されていると知ることも出来ないわけです。でも僕等は切り離されていることを知っています。ということは、まとまっていることと、切り離されていることは、すれ違ってしまうような、全く異なる概念だと考えられます。

 では、切り離されていることとは何か。ここでもって、時間で対比できるんじゃないかと言えるわけです。つまり、まとまりの側に置ける時間というのが、時空間みたいな概念でもって与えられる時間です。一方で、切り離されていることから見た時間というのは、曲がりくねったり折れたりする図形的な時間だと言えます。

 で、そこにおいて丸というのは無時間的なものに近しく、鋭角なものは時間的なものに近しいと言えるわけです。

 そこで四角とは何か、という話ですが、四角とは立体的な(切り離されていることとしての)時間であるといえます。三次元的な時空間の認識を投影する際に、四角形は採用される。三角は平面的な時間です。

 で、写真というのは四角であることによって立体たりうるといえるわけです。