んで、キャラクターとは何かという本をよむ

 あいかわらず、ゴリゴリ調べているわりに控えめ度合いが他の人の本の数倍すぎて、わけがわからない人だ。

 なんつーか、彼らの議論について言うなら、萌え4コマについてはその極度な定型性のゆえに、どちらかといえば文章オンリーの文芸作品の文法で読み込んだほうが読みこみやすいような代物になってて、なのでメディアミックスで4コマの形式から切り離されるときに、ようやく彼らが問題とするようなキャラクターが生じるんじゃねえかなー、というぐらいに、4コマに出てる最中にキャラクタが問題になってるようには見えない。そゆ、ストーリーマンガのそのへんで見られるレベルに行動や言葉の方向性がハッキリしてるキャラクターが見えねえようなのを指して、彼らはキャラクターじゃないキャラなのだ、と言いたかったのかもしれないのだが、メディアに親しんでいくと、そのへんはすぐクリアされてしまうので、キャラとキャラクターを分けるという議論はつくづく実用的ではない。前にも書いたが、ストーリーマンガの特殊性の中でのみ適用されうる概念だと思う。んで、今の4コマの評価は、なまじっか単行本レベルで見るとストーリーらしきものが進行してしまっているので、曖昧になってんじゃねえか。

 台詞を読んでも読まなくても女の子がかわいいからそれでいいよね、という感覚は、時間経過を極限までないようにして…みたいな話と、どこかでぶつかるんだろうか。ぶつからないような気がする。