塵骸魔京あらかたネタバレ 4

 時計。

 主人公が持ち歩いていて、多分、「心臓がない」主人公においては、心臓の代わりのつもり。
 多分、自分は機械の身体なんだと思い込んでるとか、そのへんの語りが設定されてて、それに連動したアイテムだったのかもしれない。
 タイトル画面や場面転換で時計のモチーフが使用されるので非常に思わせぶり。

 なんだけど、全く活躍せず、印象に薄く、空回りしてて。

 困るわ。

 で、同じ金色の懐中時計で『ある日、爆弾がおちてきて』の使い方を思い出す。こっちは女の子の心臓、女の子の持ち物、か。自称「時間モノ」な作品で、時計は女の子の生と直結してる。なるほろな〜。

 んで。

 なるほど。予告され予定された6つのルートがあったわけね。そのうち、3つしか書かれてない、と。

 どうなんだろ。
 現状の3つのルートから増やすのは、出来たかもしれんけども、やったら退屈だったんじゃなかろうか。基本的に出てくる敵の面子が同じなわけで。今でも「ニトロゲーとしては燃えない」とかレビューで書かれてしまうわけだし。あと一本を増やすぐらいまでは可能かなぁ。

 あとまあ、もう一人の妹の件。
 なるほど分裂させたか、という感じ。ドラマの役割としての妹と、他者つーかヒロインとしての妹を統合させずに別々のものとして処理してる。無難だけど不親切。この二つを強引に統合させることにシスプリもONEも全力を注いできて、そのエネルギーの余剰でもってエロゲー論壇とかアホなことを言ってられるわけだが。

 ああ、だから「超妹大戦シスマゲドン」と「ある日、爆弾がおちてきて」を組み合わせることを求めたんだっけか。そういえば。