読まずに予想する。

 立ち読みしそこねたのだけども、つまり「東サンはFateを評価すべし」って、言ってたんだよね。

 えーと、一応書くよ。

 東サンは、それまでの議論の流れや、今も「ひぐらし」を評価してみせる態度からも、Fateを肯定してみせる立ち場が自然で、そうじゃないとしたら、どっかで詭弁があって、矛盾してる。

 僕的に世間の常識を振りかざして言わせて貰うと、Fateは、読むのめんどくさくて、疲れる分だけ、フツーの小説とかアニメとかより、つまらん。

 そも、「エロゲーに入門するのに何がいいですか」というのは「クソ高くて娯楽としてみると詰らんモノだから、入門しなくていいよ」というのが常識的な受け答えである。

 あるいは「基本は物語メディアである前にポルノもしくはゲームだから、貴方の性的嗜好もしくはゲーム嗜好に従って情報を収集してみて、それで選んだのがダメだったら、つまらないってことだよ」と言うべき。

 んで、Fateも、文章を読むこと自体が生活の一部になってる人の手慰みとしてセレクトして成る程と思ったならそれでいいんじゃない、というレベル。

 しかし、それでも敢えて、メルブラがゲーセンの主役のひとつである現状をかんがみて、Fateを追いかけることの意味を考えなければならないだろう。

 それは単に流行りモンを尻軽に追いかけるという意味ではない、古いも新しいもわやくちゃになった現代、あえて消費する労力がやたらかかり常識的に言ってさほど面白くも無く流行からも遅れがちになりつつあるが、それでもなおアキハバラという土地の霊力と深く結びつき、この先、オタク業界において権威化し天皇化するであろうエロゲージャンル。

 これを制するものが、この先の10年を制するのだ。ならばFateは積極的に評価されなければならない。

 という風に、書いてあったんだよね? 多分。