Angel Beats!エア評論或はサクラ大戦はハーレムか

http://d.hatena.ne.jp/FXMC/20101017

このシリーズ。

トーナメントが行われてたりして活況を呈していた2001年ごろの葉鍵板では、シナリオ議論のスレとかあってね。そこでサクラ大戦を比較対象として取り上げようと提案したら「君はサクラ大戦でいったい何を語れると思ってるんだ?」とゆーよーなレスをいただいた身としては、まーなんだ、隔世の感があるなあ、という感慨もあったりするのです。が。

やっぱ、「ハーレムとしての」という扱いで、サクラ大戦を取り上げるというのは、違和感があるわけです。

まあ、普通は、「ハーレム系作品としての」という前に、「ギャルゲーとしての」という括りが先行して意識されるわけでして。ギャルゲーだからヒロインの数が多い。ヒロインの数が意識されたりはしなかった。そーゆーものだから。てゆか、

>そんなこんなで13人。
>『シスター・プリンセス』の12人も多すぎだろといわれましたが、それ越えてます。

ときメモで隠しキャラ含めて既に13人。センチが12人。東鳩でも理緒を含めて10人。つーか同級生での時点で13人。昔のギャルゲーは二桁ヒロイン当たり前。ついでに言えばシスプリは企画当初9人だった。多いのは「妹が12人」という意味で、だと思ったが。5人以下の少数ヒロインが主流であるかに見なされるに至ったのは、それこそ、ナンパゲーなのに各ヒロインごとにそれなりに長い個別シナリオが用意されるようになったから、つまり、鍵以降だから、だろう。

このあたり、どうも、「ハーレム系作品」という括りを気にしていても、ギャルゲーという括りについては、えらく無頓着に見える。というより、ギャルゲーという分野をまるっと無視したいからハーレム系という概念を先に設定しておこうという思惑に見える。

が、当時のプレイヤーとしちゃ、サクラ大戦は、とりあえずギャルゲーだ。各ヒロインごとに攻略もできるし。ギャルゲージャンルがあったからサクラ大戦ができた。そこんとこは変わらない。それをやる前に天地無用と接続されたりすると、すごく違和感がある。

単純にいや、サクラ大戦は、「女の子をナンパする」のとは別に、一本の勧善懲悪戦隊ものストーリーが用意されていた(勿論、大枠としてのストーリーと複数被攻略ヒロインの併用自体はAVG系譜で前からある)から、ときメモのような学園ものと異なり男性一人女性複数の閉じたコミュニティが枠組化され、結果としてハレム形式になった、となるのだろうが。で、それが90年代?