がんそーど17話

感服、いたし、ました。

文句言ってごめんなさい。

そうです、僕が「ネギま」の漫画とアニメの話で言いたかったのは、こういうことなんです。シリアスとコメディ、噛み合わない二つをアウフヘーベンさせる地平は何か。それは世界の運命を巡る戦いにおいてなお魔法科学攻撃の効果が女の子の脱衣として表現されるお色気な表現様式に他なりません。

17話を見るまで、リヴァイアスプラネテス舞-HiMEも多様な人間関係がゴチャゴチャ動いてってドミノ倒しで話を収斂させていくやり方で、そーゆーのとロードムービー風味に世界各地を旅して回る(当然、出会いは一期一会が基本で、登場人物と風景とは区別されずワンセットになってる)のとの噛み合わなさが13話のズレの原因かな、と思っていたのですね。
その「旅もの」のイメージがこの回で一気に逆転します。
ロボット戦闘も世界設定を巡るシリアスな説明も己を見つめる旅も復讐すらも17話で全てがひとつに寄り合わさっていくパーツのひとつでしかない。2話が伏線回収されてなかった違和感がここに繋がるのか! そしてカメオがカメであること、その存在意義の全てがここに! この力任せの強引な方向転換、というか世界が反転する快楽は、あれです、『麦秋』で原節子with小津が結婚を承諾するシーンに匹敵するんではないでしょうか。

こいつを前にしてはヴァンの悟りだか覚醒だかなんてミニマムすぎて、そら扱いもぞんざいになるわな。