エロじゃない98ゲーって「歴史」から完全に抹殺されてるよね。

『メルクリウスプリティ』とか。98版エロゲーは全然プレイしてない自分が98で唯一はまりまくったんだけど。ゲーム機としてのPC98はメルプリ専用機だったし。
まあ、西野司原画および作画監督のせいで中村博文原案デザインの獣臭が完全消臭されてたし、獣を愛する人id:genesis氏あたりのゲーム史観からは抹殺されても仕方なかろうとは思うのだが。
http://www.home.cs.puon.net/k1ro/game/pritty.htm
イラスト吸い出してる。やっぱええのう。
これなんか早すぎた少女漫画テイストの極致なんだけどな。ガラス瓶の内と外とで交わされるゆったりとした会話。コンシューマーの『マリオネットカンパニー』にも通じるドラマチックな展開のないスローペースの日常風景。Win95版だと育成日数が90日から60日に短縮されてる影響で、ゆっくりと会話を交わしてる暇がないんだよね。半端にゲーム攻略性を高めたせいでせせこましくなっちゃって。DC版も既に別物だし、移植されるごとに改悪された悲劇の良作だったなあ。
・追記(4月10日)
えーと。レトロゲーの「紹介」はあるのよね。でも、レトロゲーの横断考察はけっこう厳しいものがある。本当の初期はけっこうみんな「ゲームソフト史」を書いてくれてるんだけど、90年代、いいかげん散らばってきた頃になってくると「エロゲー史」あたりに引きこもりはじめてたりしてて、「規制前のエロ入り」はエロゲー前史になっても、「規制後のエロ無し」はエロゲー関連史にならないんだなあ、というのがさ。僕がKenさんの「瑠璃姫の館」http://www.katch.ne.jp/~kensan/が好きなのは、レトロに分類されるものも新しいものもエロ抜きもエロ付きも均等に扱ってくれてるからでね。