ひぐらし推理

なんか見かけたので。

http://d.hatena.ne.jp/cogni/20060125/p11
から二重引用。

そのうえで疑問になるのは、「本格ミステリ的(出題編から論理的に導くことが可能な)推理」の定義に拘るプレイヤー層の多くが、なぜ出題編の時点で「解答不能問題であること」あるいは「問題に不備があること」を指摘できなかったのだろうか?

…えーと。
いや、わかるだろ普通。
すごい後だしジャンケンだけど、mixiに書いた自分の日記を引用しときます。

2005年08月26日
19:50 珍しく正しい判断だったみたいだ
いや、夏コミの「ひぐらし」の新作がアンチミステリだったんで一部で不評、という話を読んだもので。あの感想を急いでアップしといて良かったな、と。
つーか、それ(アンチミステリてのか、ミステリのフリをした別の何か)以外の読み方は不可能だろ、とは思うのですけどね。
ただ、個人的な読みとしては冬のラス前で崩しをほのめかせ、来夏のラストで総崩れ、ファン激怒、ネット大荒れ、商業化関係者呆然、竜騎士07氏は半年間行方をくらます、ぐらいのことはやってくれると期待してたので、まだ1年ある段階で崩しに入っちゃったのは、少し残念です。
オチの暴露をもう少し先送り出来なかったのは、やっぱり文章の技量的な限界か、それとも自作の過小評価によるものか。

まあ、お祭り騒ぎを熱狂の頂点でブッ潰してナンボの作品だと思うし、そういう意味では、今回のシナリオが本当にアンチミステリのようなシナリオだったとしたら、僕にとって期待はずれだったのかもしれない。

あの感想、というのは昨年の夏コミの直前に駆け足で書いてた奴です。ミステリとして破綻したといって非難されたときの評価軸を先に準備しとこうという意図で書いたから、多分、今回のような状況向けのはず。
自分の「推理」はそのへんの「ひぐらし」の展開とそれを巡るネット世論みたいのの方向の先読みに焦点を当ててたんですが、どうにも、今ひとつ展開を読み外してますね。昨年夏コミのときといい、今回といい。今回のはまだプレイしてないけど、あと1作分残してる段階で崩したってことは次で推理ネタを立て直す可能性が極めて高くなったわけで、だとすると随分と律儀なことであります。このへん、作者の性格を読み誤ってるし、一方で世論の方向性の読みも甘かった。昨年の夏であそこまで崩しに入ったんだから冬に出す奴で何をやっても醒めた反応が半分じゃないかと予想して、だから何処までバカ展開を繰り出せるか勝負のほうに賭けたんですが、思いのほか諦めが悪い人が多かったのか、それとも「罪滅し編」をなかったことにする思考停止に忙しかったのか、そもそも「ひぐらし」やってネットで何か書く人ってのは何にも考えない人ばっかりだったのか。やっぱり俺、お人よしすぎるっていうか他人や世間を信じすぎなのかなあ。