ひぐらし、演出についてなど

最重要かつ致命的ネタバレあり。
一応、せめてタダでDLできる「鬼隠し編」はプレイしよう、と言っておく。それだけやっとけば十分だから。
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これからのビジュアルノベルは演出強化に向かうのだ、と喧伝されたのは『 Fate 』が売れてしばらくしてからである。しばらくしてから、てのがポイントで、要するに売れたけれどもどうやって褒めたらいいか判らなかったのだ。「 Fateのシナリオが凄い」と言えなかった人たちが、ネットで大勢いたのである。

で、演出強化路線の決定打のように言われたのが、選択肢ナシ、エロCGナシでサウンドノベルをヒットさせた「ひぐらし」である、らしい。僕が「ひぐらし」をプレイしたのが2004年の11月頃、ネットで騒がれはじめたのが2004年の夏コミ前のことらしいので、2004年初の『 Fate/stay night 』の発売、CLANNADの発売から連続しているので、そのような流れがあったというのは納得がいく。

演出といっても様々なので、とりあえず分類。

・効果音。これについては従来どおり。『書淫』の効果音のほうがえぐいですね。

・音楽。こちらも従来の使用法の範囲内。

・背景。実写(白川郷)にエフェクトをかけたもの。

・画面揺らし、フラッシュ線表示やホワイトアウトなど。「ひぐらし」では、これらを組み合わせで非常に多用する。主にコメディシーンでの使用が印象に残る。シリーズ後半になるほど多い。

・テキスト。テキスト表示のウェイト、表示速度コントロールが非常に多い。これはシリアスでもコメディでも様々に使う。

……とりあえずこんなところだが、「ひぐらし」の演出で決定的だったのは言うまでもなく、上記以外の要素である。