ひぐらしAIRの投げっぱなしジャーマンを受け止めてくれるのだろうか、とふと公式サイトの製作日誌のジャケット絵を見て思ったのだった。
http://blog.goo.ne.jp/kamimagi/e/db1fc8b6b2af8cb9786cc8c0a4290e41

で、
http://07th-expansion.net/
公式サイトの最終回のジャケットを見て、笑った。これは『水夏 0章』以来のネタものだ。や。でも、系統としては『月姫』から『ひぐらし』の流れはまず確定だしなー。
当初、「ひぐらし」の前半1〜4章までプレイして思ってたのは、並列して異なる展開に散逸する構造からは伏線の回収ていう営為は効率が悪くてエンターテイメント的に考えると不可能だから、まあアンチ推理小説な展開は決まりとして、どういうオチが最も衝撃的だろうか、と先に考えて、同人という立場を最大限に生かすなら「実はミステリーとかホラーとかと全く関係ない作品のミックス二次創作でした」オチが最も適切だろう、と考え、そこで空海真犯人説を考えたのでした。もちろん「知恵留美子」先生が出演してるんで、「月姫」ワールドも混ぜるべきだとは考えてましたが、最終的に「井上喜久子真犯人説」に落ち着いたのは、権利関係的にやっちまったら厳しいところに行くほど同人作品という出自を生かした「創作」の現状へのカウンターとして面白くなるだろう、という、まあ、願望です。「ひぐらし」のこの機会を逃したら、そんな大ネタをやるチャンスはしばらくはないだろうしね。
今でも、アニメのEDテロップに「TYPE-MOON協力」が流れてるんで、「知恵留美子先生は実はシエルでした、月姫ワールドとシェアしてるんです」ぐらいのことは最低限やってくれよな、と期待はしてるんですけどね。きっこお姉ちゃんも頼んだらオッケー出してくれそうだし。あとは麻枝准ビジュアルアーツが難関だなー。ケツの穴小さそうだからダメっぽいなあ。
とまあ、そんな妄想を膨らませつつ、そんな小さい発想を全部引っくり返してくれるだけのネタを用意しててくれればどんなオチでも文句はございません。
僕らのこうした「推理」、過剰な深読みもまた、こうして知った風に先に書いておけば、そのどんでん返しで引っくり返され全体に織り込まれる。それもまた一つの結末。
 
アニメはネタバレのオンパレードで楽しいです。これが「涼宮ハルヒの憂鬱」と同じタイミングで放映開始した、てのが一つの面白さですね。一人称だから、文章だから、見えない、わからない点を、「涼宮ハルヒ」も「ひぐらしのなく頃に」も素朴に絵にしてしまってる。そして「ひぐらし」はそれでビジュアルノベルの原作と別の視点の情報が提供されるのを利用してる。アニメの客観的描写の中身が「原作に忠実」であるほど情報は開示されてしまうわけですが、それは一見して既に解き明かされたはずの回答と異なる。
「原作に忠実」なのは、「ハルヒ」と「ひぐらし」の一体どちらなのか? メディアミックスと言われつつ何だかんだと皆が抱え込んでる「原作」の特権性がそこでもまた引っくり返る。
そんな展開を期待しつつ。