[anime]BLACK LAGOON 第2期最終2話
 なるほどなぁ、とゆーかんじで。一応のラストだからこその時代遅れの仁義ものという選択、ヤクザとゆーファンタジーと南洋の犯罪都市とゆーファンタジーの対置だったのね。時間軸に生きるヤクザが空間軸のロアナプラに憧れるとゆー。

 理屈の上ではすっげーまとまってて話のつくりとしちゃ納得させられたのだが、まぁその、拳銃と日本刀の一騎打ちバトルですね、その、一瞬だけロングショット気味にうつされてるとこがあって、やっぱり絵的にすっげえ間抜けでした。中国拳法の「カタ」の形式を絵面として踏まえてるからこそ成立するガンカタだし、接写の連続でごまかしてるからこそ成立するポン刀と銃のバトルだよなーと、そこは醒めちゃいますね。あとまあ、ロアナプラが現実逃避気味とゆーか行き場を失った感のあるくすぶりテイストをどうしてもぬぐえず、消化不良気味だったので、ロシアマフィアの押さえが無くなった途端に銃声の絶えない町になったぜ、これこそが本来のロアナプラだぜ、とゆーエクスキューズがあったのは、言い訳にしてもそれなりに納得のいく言い訳ではありました。

 ピカレスクものとゆーかガンアクションにしてもヤクザものにしても、様式美をふまえて成り立ってたのは周知であり、また様式美が今の現実的な感覚の前にいいかげん通用しなくなってるのも周知であり、だからこそ様式美にこだわろうとするヤクザものを真っ正面からぶつけてラグーン商会のファンタジーな部分を露骨に示そうとしたとゆーことだと思うんですが、確かにこれで相対化はされたものの、先行きは示されてないわけで、OVAのほうでなにがしかの道標が見えてたりするんでしょうか。