Angel Beats!エア評論或はFF5

さて。
http://d.hatena.ne.jp/FXMC/
あたり。

ギャルゲーを無視して話をつなげる人のほうが触れてくれそうにないので、仕方ないが、90年代ハーレム路線の象徴的作品と呼べるであろうゲームについて、こっちで勝手に補足する。

ファイナルファンタジーシリーズというコンシューマーのRPGがある。日本の「和ものRPG」の方向性を牽引し、時代に深く関わった。かつて、FFの存在は、FCやSFC、PCE、MD、サターン、PSといった各種家庭用ハード機の勢力争いにおいて強い影響力があったとされる。DQと並ぶ怪物タイトルだ。

そのFFだが、3人のヒロインとデートができるFF7は、しばしば「ギャルゲー」などと言われたりする。

が、7より遡ること2作前。ファイナルファンタジーVをこそ、おいらの界隈では、ギャルゲー扱いしていたりした。理由は簡単だ。FF5では4人パーティで組んで旅をし、戦うのだが、序盤、男3人ヒロイン1人だったはずのパーティ編成が、シナリオの進行によって、後半戦はいつの間にか男主人公1人ヒロイン3人のハーレム編成となっていたからだ。(4までは、基本的に男性が半数以下になることはなかった)

紅一点のガッチャマン・科特隊式の古風なチーム編成から、男一人のハーレム型のチーム編成へ。このFF5が発売されたのが92年の12月である。
同級生の発売が92年12月であり、完全に同時期。天地無用のシリーズも92年から。ちなみにセラムンが92年3月の開始。少なくともギャルゲーブームの後追いではないハーレム作品が、90年代初頭の、この決定的なタイミングにおいて、スーパーファミコンのメジャー代表作の一つとして投入されている。90年代という時代性とハーレム作品という括りを結びつけようと思うなら、これほど象徴的な作品は他に存在しないと思われる。

俺は、単にヒロインを増やす方法論の一つとしか扱う気はないけども。