いわゆる「萌え4コマ雑誌」を買うのは初めて。
基本的には、こーゆータイプの萌えキャラな可愛い顔が少数派で飢えていた時代に子供時代を過ごしまして、ちょっと可愛い絵だと話がつまらなかったり無駄にパンチラに持っていかれたりして、とてもとても、可愛い女の子が見たかった思春期でした。
ちなみに、いわゆる吾妻ひでおタイプの顔つきは、バタくさく見えてイヤでした。実質小遣い額が月に2千円ぐらいで、カリ城のビデオを買う為に19800円を必死で貯めていたあの頃、竹本泉のあんみつ姫の単行本を買い控えてしまって数年後に後悔することになるあの頃、書泉ブックマートの2階で、今はまるで絵柄の変わってしまった某るりあ先生の単行本に書かれたメガネキャラの表紙絵を、下校時に毎日立ち寄って眺めていたのを覚えています。あの直線が僕の女神でした。あの直線。はぁ。
さておき、時代は変わりました。
今は、かわいい女の子がたくさん溢れている時代です。エロい絵も清純な絵も、なんだって、僕の好きな傾向の女の子たちの顔で溢れている、そんな時代になりました。
んで萌え4コマの時代です。要するに、コミケで可愛い絵柄の書けそうな人を見つけてきて、ストーリーも画面レイアウトもコマ割も必要ないから見開き16コマ全部に可愛い女の子の顔を出すようにしとけ、という代物です。
ぶっちゃけます。極楽です。
どのページをめくっても女の子がかわいい。シナリオなんて要りません。台詞を読む必要もありません。なんつーか、ときどき、忘れた頃に、気を紛らわせる程度に台詞とストーリーがくっついてればいい。女の子がかわいいのですから。
むしろ、ストーリーやネタを考えてしまって、進行の都合上コマから女の子のかわいらしい顔が消えてしまうような事態は不要だと思いました。
日常とは、なんでしょうか。
日常とは、4コマのコマのアングルから、女の子のかわいい顔が外されることがない、そのような状態を指すのだと言えます。東鳩の神岸あかりとの日常とは、まさにそのようにして画面に常に女の子が出ずっぱりであるための要請でした。間違っても、街中の風景や文物、大気や空や大地などといったものにフォーカスをあてるものではありません。
見開き16コマ全部女の子がかわいい、ということ。
ただそれだけが素晴らしいのです。