関係ないところでやってほしいのだが

 はやりものに媚びないといけないお年頃としては流行は追いかけないといけないとは思うのだが、そうすると、つい目の前の「レイトン教授と魔人の笛」にうつつをぬかしてキャーレイトンサーンしてしまうので、2009年エロゲとかぜんぜんやってないような気がする。DSとPSPPS3(但しPS2ソフトのみ)と携帯ゲーは一応今年のはやってるんですよええ。PCでやってると言えそうなのは同人とかプロ同人とか廉価版とかDL版とか雑誌オマケとかFLASHとかニコ動実況キングクリムゾン本番タイムが飛ばされるッッッ!!とか、かなぁ。積んでる分には09年発売日のエロゲもたぶん入ってるとは思うんだけども。

 エロゲについては、昔から、あの独特の帰属意識を求めるたぐいの<エロゲ>が、エロゲオタクじゃないでエロゲに手出ししてる身としては、当たりまえだけど嫌いで、なにかというと「エロゲ業界としての」「エロゲとしての」つーて、おのれの青春だか汗だか涙だか自意識だか自我だかを託せてしまうようにしつらえてしまう史観と将来観とアーキテクチャ論だかなんだかいろいろが渾然一体化した、アレ、としかいいようのないアレな語りのために、純愛VS鬼畜だのカノン論争だの論壇だのヒガシヒロキだの作家論だのが忘れた頃にたびたび持ち出されては夢と幻だけ強化していって、のみならず「エロゲのアニメへの影響」だの「エロゲのラノベへの影響」だの「エロゲの正しいアニメ化」だので「あるべき<エロゲ>の原型」が見出されていく、失われた青春カムバックなやりとりが、冗句半分のつもりで本人らは書いてるのだろうけれど、毛づくろい会話の基準になってる=常識化した知識のように語られる、その<エロゲ>という単語が、ちょうキモイ。つか、そういうのこそ更科某の噛み付いた「偽史」ではなかったか。と、どっかで書いときたいなあ、と思ってたら、まるきりそういう話が、また出てきて。

 ケンノを面白がれる感性からほど遠い身としては、ようやくYU-NOのウザ長めんどくさいシステム信者語りから解放されるはずだったのに、どこで間違えて、こうもどおでもいいエロゲ貴族のエロゲ自意識を、他ジャンル語りにまで撒き散らされて、よけて通るものめんどくせえ、ということになってしまったんだろう。

http://d.hatena.ne.jp/matunami/20091213/p1

「業界」なんざとっとと潰れろ。「エロ」たす「ゲーム」だったらエロゲでいいだろJK