ToHeart2のプレイのときは

 PS2版、PC版を同時プレイしてて、5.1+2で7.1chだ〜、とか言って浸りきってたんだけども。

 PS2版はボタン押してから声が再生されるまでに少し間があるのを見越して、両方の声がちょうど重なるタイミングで再生されるように心掛け、そう言いつつも再生の微妙なズレを楽しんでみたりするのも心地よく。やってて初めて気づいたのは、そこそこ長い台詞って割と読点や読むタイミングの間を置く回数が多くて、間をとってる時間そのものも結構長い、ということだったり。まるで輪唱のように良いタイミングで交互に声が聴こえてくる。ちなみにHシーン等でシナリオが変更されてる箇所は、タイミングを見計らって交互にプレイ。

 そんな感じで全身包まれて溺れるのが至福。既に聴いてるとこでももう一回再生。ゆりしー可愛いよゆりしー

 さておいて、12人の大半が天然系というかユルトークというか喋る速度が遅いミルキィシーズンは音声を最後まで聴きたくなる、というのがあって。早口よりローペースのほうを全部聴くという逆説が僕以外に適用されるかどうかは知らないけども。

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 で。そういう立場からすると、なんかドラマやってます感、は微妙です。マシンガントークも頑張って差異化を目指してます感が空回りしてて、まぁ楽しいけどそれだけだねで終わり。てのは、基本的には台詞の朗読については声の調子を変えようがないから「演技」は出来ないに等しいし、実際、喋り始めの調子からの想定の範囲内に大半は収まるので、下手に「演技」されても意味はあまりない。

 キツかったのはやっぱり『君が望む永遠』の「ため息」を何度も聴かされるとこで、最初は「おお」と思ったんだけども、何度も聴かされてくうちに疲労感が丸ごと伝わってきてプレイそのものが鬱陶しく。台詞が時間で流されていかずに溜まるから映画やアニメのとは一発の重さが違う。

 そゆのも含めて、ギャルゲーで「演技」が意味を持つのは一人二役のような人格レベルでの仕掛けぐらいしかないと思う。『シンフォニックレイン』と『My Merry Maybe』のそれ(同じシナリオライターだけど)。双子を演じてる中原麻衣の演じ分けについては検索かければ感想はいくらでも引っかかるのでそっちに任せるけども松岡由貴については語ってくれる人がまるでいないので何度でも凄いと強調する。