戦闘美少女

>引き続きFFX話。とことん使う。今日は「家族をめぐる物語」について。
要は「ジェクト−ティーダ」と「ブラスカ−ユウナ」って本質的に違うよねってこと。
http://d.hatena.ne.jp/june_t/20070730/1185758990

 講義内容は、以下。

http://myriel.jp/june/igs07/archives/2007/07/index.html

 もちろん、ほんのちょっと前にFF10についてグダグダ書いていたhttp://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=473384&log=20070519身としては、非常に気になる内容であり。

 で、ユウナレスカのことが、全然触れられてないっぽい。話の流れからすれば、それはまあ、そうなんだろうけども。でも、FF10の「物語」「制度」のレールを敷いているのはユウナレスカなんで、そこんとこは非常に気になる。あと、アーロンの扱いに対する言及も気になる。

 いや、上はジェンダー論だから、シナリオ読解が目的じゃないんで、それは当り前ではあるのだけども。

 ちなみに上には、例の「戦闘美少女」についての解説もあるが。

 ゲームシナリオにおける「家族」は扱いが難しい。上で触れられてるジェクト、ブラスカの二人の父親は、子どもを置きざりにして世界を救う仕事に出かけていってるのだけど、その救われるべき世界というのがファンタジー世界の特殊な構造な上にゲームの戦闘システム等々とも関わりあうので、核家族の父親やハリウッド映画の父親と単純に一致させるのに躊躇してしまう。とりわけFF10の二人の父親は、いいように操られていただけの非常に弱々しい存在なので。

 むしろ、母親役が気になる。どこぞで述べてるシステム管理的な権力って、ゲームシナリオでは母親の形として現れるんじゃないかしら? とか。ジェンダー論の頁にリンクしながら、そういう話を安易に振るべきではない、とは思うのだけども。

 CLANNADの、父ちゃんの母ちゃん(祖母ちゃん)が気になるんだよね。シナリオの終わりのほう、父親を、父親の役割から解放したときに彼を母親の元へ帰すっていう展開が、僕からすると凄く気持ちが悪い。子供が、これまで有難うつって父親から自立するのは、まあ判る。でも、子供から父親に対して「あなたの父親としての役割は終わった」つって自分の父親を母親の元に帰るよう促す展開てのは、ONEやAIRのそれ以上に、異常で歪に見えた。

 結論は特になく。

>再追記
ありがとうございます。