キミとボクのセカイ

http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=473384&log=20061022
http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=473384&log=20061105
の続き。

わんことくらそう』(ivory)2006年4月

シナリオは「トラは」「リリカルなのは」の都築真紀なのですが、さて、都築真紀のシナリオは、まず何より「あざとい」のだと思います。引用してみましょう。

>『わんことくらそう』のパッケージ裏にはシナリオ要素の説明があって、それを読んだときに感じたあざとさは今でも鮮明に覚えています。
>動物たちには発情期があり、それを鎮めるのは飼い主の責任である、というのだから。
http://www1.ocn.ne.jp/~hkoba/diary/gd0604.html#20060425

>女の子とばったり出会うなれそめに始まって、知り合いってからまだ日も浅いその子が親しみを持ってくれたり、その子といきなり同居したり、身の回りの世話もしてくれたりといった嬉しいギャルゲー的できごと。
>さらに、かわいい子があられもない姿をさらしたり、その「かわいい」というのは「小さい」の別称であったり、それにもかかわらず辛い思いをせずに受け入れてくれたり、場所を選ばなかったりという数々のエロシチュエーション。
>それらの事柄は、まず何よりもそれが「起こる」という時点でそれまでの流れに逆らうささくれであるのに加えて、その内容の突飛もなさによって、時にゲーム外の視点によるご都合主義のレッテルを貼られる可能性と無縁ではありません。

>それら一連のイベントが、『わんことくらそう』では至って滑らかに展開されているように見える。
>あたかも、小出しに揺れることで決定的な一撃を免れるか、最初に激震を与えられることで以後は平穏に過ごすか、という地殻変動の二つのあり方の違いのように感じられます。
>『わんことくらそう』が後者であり、「人型動物」がその決定的な一撃であることは言うまでもありません。
http://www1.ocn.ne.jp/~hkoba/diary/gd0605.html#20060510

人型犬が人間社会に日常的に溶け込んでいる世界が用意されていることについての、率直な違和感の表明です。