6月1日追記。

ごめん。別にキョンだけの話じゃなくて。キョンの韜晦のみ、みたいな言い方してる俺が間違えてる。
原作はそれぞれの連中が自分語りをするたびにハルヒハルヒをめぐる作品世界の捉え方が目まぐるしく変わるていう作りで(ただの疏水には興味ない疏水さんの文章読むこと)、それらの世界観の変容全部シリーズ構成で再現しようとするとあーゆー構成になるはずで、
えと役割分担が

  • キョン=語り手=主観=階層性
  • みくる=未来人=時間軸
  • 長門=宇宙人=空間軸
  • 古泉=異空間オンリー超能力者=並列性

のはず。男女バランス的にも。
で、「朝比奈みくるの冒険」=みくるメインを冒頭に持ってくることで「時系列とっかえひっかえの構成=みくる性」の再現、電波語りの開始に合わせて草野球で名詞がわりに能力見せて、6、8話の学校外への舞台移動を従えた7話の異次元空間話がみくる性軸に直交する「場所移動=長戸性」軸、7話の別次元(ハルヒ不在エピソード)を挟んだ6、8話ていう作りが「並列的構成=古泉性」。そこまでは多分間違いない。
キョン不在を9話に持ってくる意図がいまいちよくわからん。「時系列整理後の14話」としてはハルヒ自身の話であって「憂鬱」のシリーズ全体と等価というか完全に切り離された距離感なんだろうけど、それをここに持ってくるてことは「階層=キョン性」を消すことで浮き上がってくる「平行世界=古泉性」を後半の展開に適用してアニメーションシリーズが直線的な構成だという観念そのものをひっくり返したいのかもしれない。とするとキョンハルヒの恋愛度の極端な強調はキョンハルヒの恋愛進行の(それこそノベルゲームの分岐する展開のような)並行的な分岐を印象付けるための手法か。その並列性まで含めて世界観の揺らぎとキョンの語りの内の揺らぎを描写する、か。そこまでやられたら脱帽だなあ。
…妄想電波入りすぎですか。すみません。