アニメ化の話 その3

この青空に約束を―」アニメ化企画。

 基本となるストーリー構成を考える。

・原作の主要ストーリーと全く関係ない話をやる…お馬鹿で楽しい1年間の寮生活という枠組みで原作と被らない形でのオリジナルエピソードを綴っていく。各キャラクターや舞台設定の深い事情には立ち入らない。本作では共同生活の価値が重要な位置を占めるため、実はかなり有効。

・原作の一つのシナリオだけに展開を絞り込む…単純明快だがその他のキャラクターの掘り下げが難しく(製作スタッフが優秀なら問題ないが…この場合の方法論は後で考える)盛り上がりに欠ける可能性も。

・原作の一つのシナリオを軸に、他シナリオのエピソードを挿入する…最もポピュラーで、最も手軽で、最も避けたい手法。

・新キャラ投入…原作にいないキャラクターを投入することで既存の人間関係を引っ掻き回し、各キャラクターのエピソードを強引に引っ張り出すのが目的。問題は、新キャラの存在そのものがテーマと衝突を起こし排除される可能性が高いこと。

・回想形式…テーマ部分を丸ごと構成レベルに落とし込む手法。原作でリアルタイム進行だったものを回想(もしくは回想だか何だかわからない時間シャッフルもの)として描く。TVアニメのハルヒがヒットしたことだし、TVでも「戦国魔人ゴーショーグン 時の異邦人」みたいのアリだよなあ、と勝手なことを書いておく。
追記:そーか、ヤミ帽ってそっちか。

・各ヒロインシナリオ一本ごとに時間をリセット、最初からやり直し…「ひぐらしのなく頃に」がこの形でアニメ化されたことだし、これもそろそろやれそうな気がするものの、本作では「共通シナリオ」パートが長いため向いてないと思われる。