ラノベが「どれも同じ」なんじゃなくて「ラノベのアニメ化されたアニメ」が「どれも同じ」なんじゃないか

 
落第騎士の英雄譚」の残してた回を消化しておりました。
 
で。
 
最初は「うわー厨や。厨ど真ん中やー」とか割とナナメに見てたわけですが。まあ、数話を視聴してるうちに、そのへんは頭が視聴態度を切り替えて、なるほどなーと見て、お話のほうを理解していくと、今度はむしろアニメーションのほうが不満に思えてくる。
 
なんつーの。せっかくの原作の厨二病なアイディアが、キャラが、必殺技が、アニメにしちゃうと個性を殺されてしまうというか。厨二病を恥じることなくやりきるはっちゃけ感が足りないというか。
 
最強って書いてあったら、アニメでも最強っぽく見せて欲しいわけじゃない。変に「あーはいはい最強キャラね」なんて割り切るんじゃなくて「すげえ超カッコいい」ってのを無茶でもいいから見せてほしいわけじゃない。
 
いや量産を要求される過酷な製作現場のTVアニメに無茶な要求してるとは思いますよ。昔のショボくって動かない本物のヤバいアニメからしたら、今のアニメってホントにクオリティ高いと思う。
 
けどね、綺麗にリファインされてるのとカッコいいのは違うんです。作画が崩れててもカッコいいもんはカッコいい。
 
落第騎士に話を戻すと、うおーすっげえ動いてる超カッコええ! ってシーンはちゃんと用意されてて、それはそれでいいと思うんですけど。
 
もっとこう、ありえないぐらいヤバいのカッコいいのがいいなあというか。戦国武将モノなんか、どんどん衣装も派手になって、うわー超凄そう、とか常識を外れてるよーな強さアピールが実現できてるのになあとか。せっかく面白いキャラデザのお姉さんが出てきてもそれに合せる背景が地味とか。寮の部屋が普通とか学園が普通とかバトルステージが地味とか。先生が吐く血反吐とかもっと凄いヤバい感じでいいんじゃないの最強っぽく。
 
決まったフォーマットに落とし込むことでクオリティを維持するのもいいけど、せっかくフォーマットから外れた褒め言葉的な意味で頭悪い原作を使ってるんだから、もっとアニメにはっちゃけて欲しいなあ、と思いました。