「日常」

ここ1年ぐらいアニメ番組は録画するばっかで全然見てなくて、というのはモチベーションが上がらなかった(アニメ見てネットで感想を漁ると大概ろくなことにならない)のもさることながら、環境がまったく整わなかったというのがありまして。
ここ1年半ぐらい、自室のエアコンが壊れててですね。
見積りを頼んだら、諸般の事情で結構な額になっちゃったのでめんどくさくなり、暑かったり寒かったりすると近所のファミレスに避難して携帯ゲームで遊んでたり、寝床にとっとと潜り込んでノートPC立ち上げたりとかそーゆー「学生かよ」モードに。ちなみに去年のちょうどいいぐらいの気候の時期はプラモ作りと艦これで潰れました。まあ仕事が忙しくないわけでもないですが、録画がまったく見れないってほどでもないと思います。
で、そうこうしてるうちに見てない録画済みブルーレイディスクが100枚じゃ済まなくなりまして。整理しようと60枚入るボックスを3つぐらい買ったんだけど、あっさり溢れた。
今回、このままじゃヤバいということで自室の環境改善に乗り出すことにしました。具体的には部屋を少し整理し、コタツ買ってクッション用意した。
そしたら何とアニメ消化に成功したんですよ。すごいね環境の変化。
今回は「この調子で消化できるといいな記念書き込み」です。
そんなんで京アニ「日常」。放映時期に1クール目までは見てましたが、2クール目を今回ようやく見終えました。
ちょっとめんどくさかったです。
そもそも毎週、時間を置いて見るべき質のもので、続けて消化するのには全く向いてない。毎回、同じパターンの繰り返し。ギャグアニメにあるまじき過剰なクオリティで過剰さを演出するとゆーのが基本方針ですから変化をつけるのも難しく、「同じネタばっかりやってる」としか言いようがない。
それでも1クール目のこなれてなさは2クール目ではだいぶ解消された気がします。僕が慣れただけかもしれませんが、序盤はつまんない週と面白い週が両極端だったんですよね。ギャグの間の取り方に主に起因してると思うんですけど、ぶっちゃけ総監督の人(1話)がいちばん間の取り方のセンスが最悪で、副監督の人(2話)が最強に面白かった。同じ素材を同じように加工しているはずなのに、ここまで違うんだ、というのが興味深いといえばそうなんですが、僕としてはそこまでアニメ演出家の分析に詳しくなりたいわけでもないので、毎回、余計なことを気にせずに面白いのが理想なんですけども、「日常」の序盤は強制的に批評家モードにさせられてた感じでした。
なのですが、だんだんと全体の底上げが図られていったようでして、中盤あたりは「いいかげんワンパターンなノリだけど間の取り方が悪くて気持ち悪いということがない、そこそこ及第点な感じに落ち着きまして、まあワンパターンなんですけど、よい感じでした。真剣に見るのはきついですけどね。
で、思ったのは「過剰クオリティすげえ勿体ないなあ」みたいな感想でした。なんか最近のクオリティ過多というか高品質作画じゃないと売れないからみたいな言い訳のための作画の無駄遣いの徴候的なナンカを感じちゃうっていうかですね。ハイクオリティな作画が前提なんだけど、そのハイクオリティを使いこなすための場が用意されてなくて、技術とクオリティを持て余し気味な傾向(シャフトの諸作品なんか書き込み量と演出がまったくかみ合ってない典型ですが)のダダもれな感じ。面白いときはカチッとはまって「うおおお」ってなるから、一概に悪いわけじゃないんですけど、そうじゃないときの「ああもったいない」感が、とにかくいたたまれなくてですね。貧乏性だからさ。
いつも思うことなんだけど、批評筋が個別の技術論で褒めるのも、仕方ないこととはいえ、あんまし良い状態とは言い難いよなあ、とかそんな。