Angel Beats!エア評論或はPLANETS VOL.7

 えー。とりあえずひとこと。

 宇野うぜーwwwwwww

 いやまあ、井上氏がいっぱい関わってるというのもあり、正面きってゲームを特集で取り上げますよということで、買ったわけです。インタビューもたくさん載ってるしね。

 けどさー。曲がりなりにも批評誌を標榜してるのに、2010年直近のゲームの批評のひとつすら載せてないって、どうなん。2009年のタイトルでようやっとドラクエとFFとラブプラスと、あとデモンズソウル。クリティークというタイトルで書かれてるのはデモンズソウルのみ。え……?

 そりゃ、最近になるほど、作品としてのまとまりをもったタイトルのヒットは少なくなるし、扱いづらくはあるが、それらをも視野にいれなきゃねー、という座談会での方向性であろうに。2ページだけでもいいし、素人の見当違いの若書きでもいいんですよ。真正面からやろうよ。それさえやっときゃまだ許せるんですよ。てきとーな「ゲームとしてのツイッター」とかでもいいから、ゲーム特集の中に放り込んでリミックスしてくださいよ。

 とりあえずページ数の都合と何でも突っ込むよーな欲張りすぎな企画の建て方により、インタビューの内容があまりに浅いのは残念すぎる。

 そして、どう読んでもいらない企画、年代別まとめ。自著でゼロ年代がどーとか年代別なタイトルを使っちゃったせいか、年代でまとめるのが癖になってるのかもしれんが、その手法がちっとも有効じゃないときまで年代の枠組みを採用するのは、単に手抜きだ。いやもともとゼロ年代つー提唱自体が自身の視点で対象の枠組みや射程を見出し掴み取る手間を惜しんだ手抜きのやり口であると言ってしまえばそれまでなのだが、それにしても、もうちょっと手をかけてもいいと思うのである。

 いや、座談会も結局のとこ、新しい話題のひとつも出てこないし、あまりにも残念すぎてトホホな気持ちをどうにかしてくれという愚痴でしかないのだが。

 この特集に何がしか意味を見出すとしたら、新しい批評を、という掛け声だけを述べ続けて新しい批評なんて明後日に放り投げて10年以上と批判してみせたゲーム批評なるものの現場放棄ぶりを見事に体現してみせることでゲーム批評の不可能性の歴史に新たな1ページを付け加えたこと、になっちゃうのかなあ。バカらしい。