そらのをと 1〜2話

 学園がイヤなら軍隊にすればいいじゃない、みたいな。

 学園と軍隊の同質性を晒すのが意味がある場合もあると思うけど。

 OPのクリムトもどきは、クリムトのそれって死体の神聖さとゆーか大地の神の屍の腐敗からもたらされる黄金の豊穣とゆーか、ぶっちゃけオンナノコが死体に見えるのですが、それと奇妙な隔離環境設定もあいまって、全体に灰羽っぽい。死者に軍服着せてるというのは、ゾンビとかゴーレムとか、そのような意味合いを感じる。死んじゃわない程度の死。

 んで、本人たちが半ば死者のような立ち位置なのに、のっけに幽霊話。
死者に戯れるものと、死者を拒絶するもの。

 生の欠片とてなく根の国の話。学園だった場は再生を司るわけでもなく。

 灰羽のような転生のイメージは、ここにはないのだと思う。死ねば消えるだけ、その消えてしまわないための一歩手前の場。

 生への抵抗とでもいうのかな。意味への抵抗? それもまたよし。