キャラとキャラクター

 転ちゃんの身振りは、惑星開発の人の言動の根拠にキャラとしての「本質」があって、ゴリゴリ追及して言動の幅を追い込んでいけば「本質」にたどり着くだろう、という発想を原理主義的にやってるように見える。で、そうした「本質」を晒さないと言論者として拙いよね、という追い込み発想は、学問的であるけれども、実際的ではない。

 村松友視トニー谷、ざんす」で、TV番組に出演するお笑い芸人が、トニー谷の頃は「猛獣」だったのが、ビートたけし明石屋さんまタモリらが「猛獣使い」として若手芸人という猛獣を披露する立場にシフトしたことを指摘していたが、例の干菓子の人の言動の根拠というのは、ビートたけしタモリのような「猛獣使い」に自分を位置づける、とゆーところにあって。

 それが、大学で弟子を育てて世に送り出すのとは違うな、と思うのは、前に国際大学で井上氏を前に押し立てて「ゲームと物語」をネタにしたとき、当時の井上氏がちょっとばかし発言にぐらつきがあって(直前の俺らとのネット上のやりとりが悪影響を与えた可能性があるのだが)、そしたら、すごい勢いで「君らは大塚英志をぜんぜん読めていない」などと結構な人数の前でダメだしをはじめちゃってですね。いや、井上氏が志向してるような「ゲームと物語」は、大塚がやってるような、ある意味かなり筋の悪い手口をまともに扱うのとは、それこそ本質レベルの開きがあるだろうし、そのズレをフォローするのが、大塚英志と必要もないのに直接対決しちゃったあんた自身のやるべきことだろう、とゲンナリしたんだけども。放し飼いして上手いこと猛獣が暴れてくれるのを期待するばっかかよ、んでダメだと俺に責任はないつーて放り出すのか、あたりが、猛獣使い。ビートたけしが、たけし軍団の面倒をみてるのからすれば、もっとタチ悪いね。

 惑星開発の人は、いってみればビートたけしタモリらの第一世代猛獣使いに対する、とんねるずあたりの位置づけだと思う。で、とんねるずの石橋が、そこまで猛獣使いぶりを発揮しているかといえば、ぜんぜん、幅が広がってない。

(つづき)編集途中であげちゃった。とんねるずの石橋じゃ褒めすぎですか。なんつーか素人暴走芸で強面路線とゆーのが似てなくもない、みたいな。叩いてんのがエロゲ論壇というセセコマシサが、ちと情けないけどさ。まさか雑誌記事に「エロゲ論壇」なんて書かなきゃいけないほど煮詰まってるとは思わなくて、あのときはあんまり笑ったんで全然関係ない昔の知人に「エロゲ論壇が記事になっちゃったヨ!」などと電話したものでした。