書け、と言われたから書くけど、乗り気でないので

 コンシューマーゲーム関係。

 そもそも、女神転生とゆー割と大きいネタに代表されるように、オカルトやら天使やら聖書やらのガジェットは、それなりに古くから、一定の率でコンシューマー層に浸透してたと思う。少なくとも俺がエバのOPを最初に見たときの感想は「げ、またまた今さらオカルトかよー」だった。

 エバで新味だったのは使徒のデザインがゴテゴテしてないでシンプル、んで動きが意味不明だったことじゃないかな。そゆデザインとして取り入れるんであれば、エバっぽいとみなされたはず。FF7のインヤンとか。(ワッハマンその他のあさりよしとおのマンガに影響を受けたのだ、と言われたら黙るしかないけど)

 シナリオの話ではスーファミ末期あたりで「世界を救う勇者の物語」が飽きられ、あちこちで逸脱が発生し「世界を救えず文明崩壊」「物語の中盤で強制的に主人公側が敗北して悪が世界征服」みたいのが各所で出てきてた。それなのに大枠としてのRPGシナリオは維持されなきゃいけないってんで、かなり辛気臭い代物が蔓延していたり。ちょうど「女の子を救うことが出来ずに終わるエロゲー」と同じような状況。

 んで。「ゼノギアス」は大前提として巨大ロボットに搭乗するRPGなので(東洋風武術を使うの含め、ワースブレイドのイメージに近い)、そもそも、過去のロボットアニメのガジェットをふんだんに採用してる。で、その臆面もない「引用」用法がエバの影響下かというと一概に言えないというか、そもそも■のRPGて、データベース的に(笑)古今東西の正宗とかエクスカリバーとかD&D版権モンスターとかを説明なしに突っ込んでしまう代物で、シナリオにも演出にもそういう「支離滅裂なまでのガジェットぶちこみ」が伝統文化としてあるので、ゼノギアスだけが特別にエバ影響下とは言えないと思う。むしろ、4体合体が丸きりダンクーガなのと全く並列的な意味で、エバという流行ロボアニメのガジェットを積極的に採用した、といえるのではないか。

 例えば、ゼノが有名な「真っ暗な画面の中央に椅子に座った登場人物」をマンマやっちゃった、そのシーンの採用の手法が、まず「世界崩壊前のマップ」と「崩壊後のマップ」の間の、人類の文明世界が少しづつ敗北していって徐々に文明が崩壊していく中間過程のストーリー展開で採用されてる点。ディスク2枚組の、それぞれのワールドマップの移行のために使われた。つまり、データ作成作業の節約のため。