モノの品質

 セブンイレブン内部での方針というのを聞いてると、ひとつひとつの品質の良さの追求、てのが語られる。他のコンビニより弁当が美味いとか、プライベートブランド開発にあたって既存メーカー品以上の品質追求しました、といった。

 品質の良さで弁当が美味いこと、てのは判りやすく疑いようのない価値基準のように思えるし、味オンチの私でも、アジ塩ぶっかけたり、コショウぶっかけたり、ニンニクぶっかけたり、七味ぶっかけたり、砂糖ぶっかけたり、醤油ぶっかけたり、そーゆー技に頼らなくてもいい食材や料理が存在することぐらいは知ってる。が、コンビニ弁当・コンビニスナック菓子の品質に関心を持つ客層は、コンビニ使用頻度が一定以上高い層だ。

 コンビニの使用頻度が高いということは、生活の日常と呼ばれる部分を一定以上コンビニに依存させている。つまり「コンビニ以外」を非日常として別枠でくくるため、コンビニとコンビニ以外を分離して考えると予想される。ここで、彼らはコンビニでの買い物に例外性を求めず、一定以上のマス層に回収される「平均的な人間の生活」をコンビニで達成する、つまり朝の7時から特盛り豚キムチ弁当を食べたりはしないし、土日祝祭日の昼間っから健康に気を遣って健康サラダをセレクトしたりはしない(特定の一品を必ず買う、という大事な顧客とは区別されることに注意。彼らは逆に他の商品と品質を比較する頻度が低いとみなしうる)。