ロスチャージとは何か

 店の荒利に関係なく商品を仕入れた分だけ自動的にチャージがかかるのに「利益の76%」て言い方をするから揉めるのだが、要は仕入れたら必ず仕入分だけチャージがかかる(しかも店が売り損じた分だけ本部のチャージが少し増える売価還元の計算式を使う)のだから、実質的にはチャージとは原価のうちと捉えておけばいい。6割原価で5割チャージなら実質8割原価と考えて販売計画を立てないといけない。

 オーナーがこの計算式で怒るのは特に本部の販売方針で決めた販売展開をしばしばかなり強引な方法で押し付けてくるからで。知らないうちに本部FCが発注数入力なんてのは割と当り前にあって。例えば今回の7プレミアムオリジナル第三のビールも知らんうち2日続けて5ケース(1ケース24本入)発注欄に入力してあったり。当然修正しましたが、これバイトにテキトーに発注担当やらせっと気がつかないうち10ケース入ったり。先日の唐揚弁当も60個を勝手に発注されて6個しか売れなかった店があるとか。

 んで何より「機会損失を何より怖れなければならない」て販売思想を背景にして「多少の廃棄ロスは覚悟して大胆な発注をやらないと売上が伸ばせない」てのが近年のコンビニ本部の口癖だけど、上の計算式だから「本部の利益を稼ぐために無駄に発注させ無駄にゴミを捨てさせてんだろ」と説得力が著しく欠けてしまうというか、上の例からみても店舗オーナーと共存共栄とはちと言い難い。つか所詮は販売思想・販売戦略なんてのは当たってから評価されるもんで個人の勝手な思い込みの領域を超えることはない。そも機会「損失」とゆー言い方の奇妙な消極性・受身の態度からしてフツーの会社の営業さんの売り込み積極性への評価と逆。必要な在庫は揃えておくべきだが全てを揃えておけない以上は取捨選択は必ずある。

 なので機械損失どーこー言いつつ売上こそ正義みたいなオーナーはコンビニ本部の宣伝屋と言って構わないと思います。勿論MK2氏を指してゆってんだけど、

>経費の管理。これはほんとザルだ。(中略)ひとえにそれを上回る売上をたたき出してきたためで、それ以外の理由はない。
http://d.hatena.ne.jp/nakamurabashi/20090723/1248301495

 売上と利益は全く違うものだし売上を叩き出すのと黒字にするのも全く別てあたり理解した上で言葉の綾でつい調子走って書いちゃったものだと考えたいが。そうじゃないなら酷い言い様だ。