平等ということ

>ぱっと見あきらかに所得低いなーっていう人たちのコンビニでの消費行動って
>コンビニみたいに生活に必要なものをひととおり揃ってる店があったりすると、そこに依存する。

 この件について。たぶん関西・大阪あたりだと上記は然程あてはまんないと推測。が、神奈川県内の低所得層相手とした場合。

 大学構内や高速道SA内にあるコンビニ・ファーストフードのチェーン店をイメージする。

 全国チェーンじゃない学食や購買部は「独占的な市場で利益を不当にぼってる」「あんまし美味くない」「売り切れが多い」てな悪評を言われたりする。一方でコンビニやファーストフードは「全国どこでも均一価格・均一サービスなので大学構内でも外と同じ」というイメージによって利用される。高速道SAにおけるコンビニも基本的には「高速道のフードコートやレストランを利用すると損するかも」「外と同じだから安心」が武器。なお、個人な経験として、学食悪くなかったのに学生会館が改装され学食の味が劣化した後にローソンが入ってきたので、ローソン(つーかダイエーの中内会長)の陰謀商法は嫌い。

「コンビニでまとめ買いする低所得層」は、「全国一律サービスだから大学構内で買い物しても生協の教科書のように不当にボらたりしない」のと同様の心理であろうと推測される。

 最近は聞いた事のない雑魚や傷物野菜を格安で売ったりと、一律、均一じゃない形での小売販売の形態が取り上げられてるが、すると今度はそれらの商品の品質が価格に見合っているか判断するのが難しい。実は「モノ単位」での判断なんてしなきゃいいのだが(食材の買い物だったら1日あたりの予算と供給する人数分から逆算して買うのが主婦的な判断としては簡単なので、キュウリの現状の相場に比して高いか安いかの妥当性を考えるのはあまり意味がない)、「他人より損しない」「一律平等」「他と同じ」の圧力によって、品質と価格の妥当性を個別に判断しなければならなくなり、当然ながら、全てのモノに対しそんな判断ができるわけないので、品質と価格の判断を委任する相手として「全国一律サービスというシステム」を選択する。

 なので、消費期限が近づいて値引きしたり、キズモノを安売りしたりする「賢い消費活動」をコンビニ内で推進すると、「全国一律サービス」の安心感を損ねる。それまで「全国均一」と思ってたものの「違い」が見えてしまう。