CROSS†CHANNEL 』については以前さるさる日記の1日1000字制限で30日以上、およそ3万字オーバーぐらい批判書いてたことがあります。ちなみにこのときの過去ログは設定や展開を巡る批判のところ前後10日分ぐらい、上手い具合にコピペをミスって手元に残ってません。
 
id:tdaidouji:20050615にも書いたように、単線構成なら基本的には小説などと変わらないわけで、繰り返し表現の必然性がないのなら時間の無駄ジャン、というのが基本的な意見。これに従来のマルチシナリオ・マルチエンドの形式を前提にしないと作品が成立しないことも加えるなら、むしろ本作がネットのごく一部で高い評価を得てしまったことで、疲労し形骸化したマルチシナリオのシステムを改善させぬまま延命させる一助になってやしないか、という疑問も生じます。内ゲバに終わってるように見える、と言い換えても可。ちなみに私の場合、『AIR』についても基本的には同じことを言います。自爆の規模が違いますけど。
個人的にはノベルゲームの単線構造への流れは『月姫』>『ひぐらし』路線を直線的に繋げるだけで充分に達成されていると感じるので、『C†C』はその意味でも先鋭的とはあまり思いませぬ。
また、そっくり同じ時間を繰り返すことへの問いかけとしては、7日間を繰り返す『infinity』『Never7』や4日間を繰り返す『腐り姫』、終わらない学園祭の『歌月十夜』に終わらない夏休みの『True Love Story Summer Days, and yet... 』、「俺はメタじゃねえ!」元長先生の『嬌烙の館』『フロレアール』、シナリオライターはループと明言してるのに誰もループ物扱いしてくれない『水月』、あと忘れちゃいけないハイスペック高校生がうんちくや哲学用語をこれでもかと繰り出す『Prismaticallization』などより先に行っているとも思えないので。あと夢オチの秀逸な使いかたとして最近作に『スクールランブル ねる娘は育つ。』があります。天満かわいいよ天満。



えーと、設定や繰り返し表現まで含めて真正面から評価してる評論は見たことないので(感想で誉めてるのはいくらでもある)、マイメロ読んでみたいナ。