だって高いもの。
昔はまだ手が届きやすい価格だった。90年代に出版されたアメコミ、ウォッチメンみたいな分厚い単行本でも2000円前後だった。それが現代、国内出版物含め次第に値上がりしてったとはいえ、ジャンプコミックスが360円ぐらいで買ってたのが気がつけば500円になってるとはいえ、ちょっと買おっかなと思うと3000円が当たり前、新宿紀伊國屋でホイホイっと積んじゃって2万円近くになってウェェっとなるの経験しちゃうと流石についていけない。それで内容もそこそこ当たり外れがある(翻訳されてるのはまだ良い方なんだろうが)んだからちょっと好きぐらいではもう購入維持は難しい。決まった作家をちょっと追っかけるぐらいで勘弁してとなる。
自分がそんなで、無料の漫画アプリが溢れてる現状、アメコミを読みもしないで追っかけもしないでいい加減なこと言うなとアメコミクラスタが騒ごうと、そりゃ無理な相談だと思うんである。見れないんだから外で勝手に囀るのぐらいいいじゃんと思うんである。もうアメコミなんて親の遺産が転がり込むタイミングでしか買わないものになりおおせた。一般の趣味とは別格の超特殊趣味、それが日本におけるアメコミであろう。
と、思ってた。
ところが、である。
なんかデアゴスティーニ系の(今回のはハシェットってとこ)コレクションものでアメコミの、マンガ本体が出てきた。
創刊号500円……500円!?
買いましたよ。この手のシリーズのやつ買うの何年ぶりってやつですよ。
以下、開封の儀。
けっこう分厚い。ハードカバーで厚みを稼いでるとはいえ普通に1500円、今どきだと2000円超えかねない。創刊号価格とはいえこれで500円、ジャンプコミックスと同価格は価格破壊すぎると言える。
続刊は上のリンク先に出ているが、2巻はXMENのフェニックスエピソードで1300円、それ以降は2000円になるっぽい。
2000円は今の相場感からするとまあまあだと思うが、高い人には高いだろう。
が、今、書店に並んでるマーベルのアメコミは正直かなりとっつきづらいので(リブート多すぎで下手な小説より注釈と首っ引きで読まされる羽目になる)、旧作のまだそこそことっつきやすいとこを拾ってハードカバー化してだしてくれるなら、かなり美味しい気がする。いきなりページ数が減ったりしなきゃだが。
しかし、そんなことより何より、1冊目の500円は安い。激安。組み立てものと違いマンガ単行本なので、とりあえずこれだけ買って終わりにしてもゴミにならないのもいい。
アリである。
………内容はまだ読んでないけどね。話つまらなかったらすまん。