それでも町は廻っている 1、2話

うわ悠木碧が本当に沢城みゆきに艶と華を足した感じだ、とか思った。

 てゆかヒロインの嘘くささの案分とか、なんかこー、作品全般トータルとして、気配がパチモンくさい。実際にパチモンかどうかとゆーより、地に足がついてない感がいろいろ気になる。

 よーするにね、校庭を転がるサッカーボールとか、意味のないカット挿入に代表される、見た目でなんとなく派手なら、なんでもいいんだよ、ナンセンスでもなんでも映像でナンカ見せればオッケーオッケー、と言いたげな態度が一方にあって。

 んで、人物の描き方の、いかにも人体の骨格とか筋肉とかそゆのに忠実な「リアルな身体」(立体的な身体)の延長でしかない、はっちゃけなさ度合い、てのが、もう一方にあって。

 両者が混ざらないが故の齟齬から生じる画面内の空虚が必然的に主題のように鎮座ましましてしまうのが、シャフトとゆーブランドの味わいなんだろうな、と。

 なんかね、作画がヘタレてた時代のほうが、そういう齟齬と空虚って生じないと思うんですよ。だから、今のこれは、おそらくは作画がキレイキレイになっちゃったのにつれて生じてしまった贅沢病なんだろうけどさ。元貧乏人の成金趣味のほうが近いか。