追記など

水月

もうちっと書くと、なんで那波の死が語られるのかっていうと、そのキャラクターが存在しないのと、存在するのとの、通常考えられるナラティブな結節点が死だからですね。で、エロゲは女の子とエッチするためにプレイして選択肢するものだから、結節点にはエロがあります。(ちゃんと結節点じゃないエロもあります。わかりやすいのは花梨のエピローグとか)

雪さんとエッチした直後に雪さん消えます。雪さんというキャラクターを追いかける目的を達成しましたからね。これは「Sense Off」がそーゆー発想で作られてて、結果として死に縁取られてることになるんですけど、さておき元長スキーな人たちで「水月」の、とりわけ雪さんシナリオが受けたのは、雪さんのそれが「Sense Off」と基本的に同じ形で語られるからです。んで元長さんは基本的に麻枝准と同じ側の人なんで、そっから跳躍しないとならない。まあ良識的と言っていい。

んで、那波の、那波がいないというのと、那波がいるというのをきちんとひとつながりに綴ろうとすると、つまり物語りにすると、死というのが出てくるわけですけれども、逆に、雪さんのは死じゃないわけです。つまり、雪さんシナリオと那波シナリオは、単純に言うと、世界観や世界構造が違うっていう話になります。違う、というのも嘘なんですが。別に明記してるわけじゃないし、那波シナリオの構造で雪さんシナリオを解釈するのも間違いとは言えないし、雪さんシナリオで那波シナリオを解釈するのも自由で。いろいろはみ出たりもしますが。