「私は…、いらないの…?」
「明穂は、死んだんだ。もういない人なんだ」
「な…、なによそれ…」
「私っ、まだここにいるわよっ!! 勝手に…いないことにしないでよぉっ!!」
怒るのは、当然だ。
でも、これ以上引きずるわけにはいかないんだ。
「明穂…、成仏しようよ」
「なんでそんなこと言うのよぉ…っ」
「もう、明穂はここにいちゃいけないんだよ…。僕は、明穂を幸せにしてあげられない」
「私は…っ、カズちゃんの側にいるだけで幸せなのにっ!」