先日の感想書き直し。
やり取りのテンポが良すぎて何度も読み返した。
基本的になろうで内省的な語りってあんま良いと思ってない。ファンタジーであるなら心の内側より目の前に実在する虚構の存在や出来事について書くべきと思ってるので。
この世界がどういう世界なのかとか全然わからない。土地風土がわからなければ環境もわからないし社会制度も宗教もわからず、なので登場人物たちの行動が合理的なのかデタラメなのかもわからない、頭いいのか悪いのかもわからない、話がどこに向かおうとしてるのかもわからない、現時点で殆ど何もわからない。
なのに人間同士のやり取りだけで引き込まれる。舞台劇的な要素抽出で構成された人間関係、キャラクター単位への落とし込みがすごいよくて、定型化された様式の強さがこれでもかって発揮された感じ。
コミック作画担当者の他作品にも手出ししたが、4コマパロディの上手さがやり取りのテンポの良さに繋がってるんだろうなってのはわかった。それより以前の古い作品については断片的なものしか読めてないのでそれ以上は不明。基本的な構成は小説原作者に帰属するんだろうけど。