ブログっぽい政治的主張

 少なくともメタとかループとか二次元の存在は三次元に搾取されてるとかそーゆーことを話す人たちの立場からすると、非実在青少年を法律で定義する流れは歓迎すべきだ。

 むしろ、そのような非実在青少年を定義しうる思想が、ときメモというサイバースペースの発生から20年、順調に育まれてきた、その成果がついに実を結んだ、と考えずしてどうする。

 二次元の女の子は大切にされないといけないという共通コンセンサスは、既に確立している。結婚式をあげる人もいるし、法の適用外であっても非実在の女性との実質的な婚姻状態「俺の嫁」を主張するひとは数え切れないほどだ。ならば、そうした実質に、法整備を追いつかせようとする動きはあってしかるべきだろう。権利を主張したとみなしうるほど、実質を充足させていった。権利には義務が伴う。ならば、非実在青少年の定義は、むしろ必然だ。

 どうも中途半端な反応ばっかで、気持ち悪い。せっかく、メタリアルフィクションな文芸活動が、ギャルゲーマーの活発なパフォーマンスが、エロゲーマーの痛々しい思想活動が、その領域を超えて現実に働きかけ、現実を変えようとしてる。

 それは明らかに文化活動であり、具体性を伴う生活権の主張であった。今さら、そんなつもりはなかった、などと言い訳するほうが見苦しい。むしろ非実在青少年周辺の法整備・制度設計を進める方向で、積極的に政治参画していくべきだ。