臭作のはとこのいとこで「創作」てタイトルはどうか

「創作」とゆー価値観は、なんだろうね。現実には単に「実務」と「創作」というジャンルがあるだけで、オリジナリティとか創造性とかはどっちにおいても同程度に存在するのだけども、固有性とか唯一性みたいな自我を託す先としての「創作」をとりあえず置いといてそこの中にオリジナリティとか創造性を見出そうという、この風習というか文化というか信仰のような何かは。やっぱ地に足がついてない度合いで決まるのかね。浮世離れしてる作家さんが浮世離れした創作活動の果てに浮世を忘れさせてくれる創作を作りましたみたいな、そんな宗教感覚て。

 僕に言わせれば、ニトロプラスの最も優れた「クリエイター」をあえて一人あげるとすればあんだけカッチリ企業体で創作を送り出す環境を整備してるデジターボの社長だろーとなるし。業界ズレした人でも、それを否定する人は然程いないだろうと思うのだけども。

 じゃ、「創作」を支援するツールて何やねん、と。「雫」や「ToHeart」や「野々村病院」みたいのを作れる実務ソフトです、なので使い方としては上記既存ソフトの例を参考に適宜テキストや画像データを当てはめることが出来ます。最初はそれだけのことで。んで実作データが大量に出てきたところでフィードバックしてって、実際に搭載できるテキストや画像の例もマニュアル化・テンプレート化して、実務ソフトだったらそれで済む。文章が「創作」てわけじゃない。むしろ文章なんてのも技術者による技術的な構築物である率が高いわけで、ある程度までテキスト生成ソフトで雛型化しとく方向性はありうる。画像だってかつての絵筆だけなら難しかった技法、「写実的な背景」とかがデータ処理として扱えるようになってるわけだし。一定レベルまでの「かわいらしさ」を保証する萌えキャライラスト生成エンジンだってアリ。構図もトレスがはびこるぐらいなら最初からテンプレを用意しとけばいい。今だってビジュアルノベル製作支援でちょっとした背景やBGMはフリーで配布してるし、それら素材を実際の運用レベルでテンプレ化するのは実務ソフトなら有りうる方向性だ。

 で、そーゆー形で進化していかなかった理由は何でかといえば「コミケ同人文化御用達」だからで。主に絵師文化。だから「萌えキャラっぽい顔形の輪郭を自動生成」は必要ない。文章は「誰でも書ける(気がする)」。それだけ。

 いったい何を支援してるんだろう、と。