尾羊英「ふつつかな悪女ではございますが」ゼロサムコミックス

だいたい「薬屋のひとりごと」と同じ舞台、同じ登場人物、同じ特技の主人公、いくら中華後宮モノがジャンル化してるとはいえここまで同じでいいのか?(どっちが先かは知らんけど)と思う程度には薬屋のひとりごとと大体同じで、ただし主人公の性格が「鬼滅の刃」の竈門炭治郎という、大ベストセラーのいいとこ取りを狙った感じの話。

けっこう狂気を感じる。

後宮なので当然の如く嫉妬と陰謀と呪いの話なのだが、それを極まった感のある少年ジャンプ主人公マインドで蹂躙してくので話としては読みやすいが理不尽な暴力性が際立つ感じでもあり、炭治郎は鬼のために泣くけどこっちの主人公は泣かないので女性怖えみたいな感想になりがちかもしれない。