頭文字D アニメ1期、2期

ここ最近、政治主導で進行するEV化に自分どう対応したもんかね(仕事方面と自家用車方面の両方)と車関連で記事検索したり動画見たりの流れで「そういや見てなかったな」と視聴。原作マンガはかなり昔に外車とバトルするあたりまでは読んでた。

今のタイミングで視聴すると川澄綾子wikipediaを見るとTo Heartアウトロースターとほとんど同時期、つまり大型新人で売り出し真っ最中、初々しさ全開の当時の川澄綾子にいかにも何も考えてなくて世間知らなそうな援助交際女子高生を演じさせるの誰が考えたキャスティングか知らんが峠バトルとは殆ど全く絡まないのに出てきていきなり「ええっ毎日働いて12万円にしかならないの? あたし月に3回パパに会うだけで30万円もらえるのに」って名セリフかまして「ああっセイバーが/ジュンさんがそんなこと言うなんて」と現代オッサンのキモイ感情が乗っかって川澄綾子が出てくるだけで緊張感が走る。援助交際に限った話でなく主人公にして無免許運転の前科だけで違反金返済に明け暮れて一生タダ働きだろっていう裏世界な住人たちの話を絵面こそ暴力や犯罪の気配がまるでないように見せつつペラペラのCGにひたすら軽さを演出するユーロビートと説明に困るOPEDのふわふわ感に乗せて観念的な車がとんでもない質量で心を蹂躙してくるのが凄いなと。ともかく軽薄なんだけど人の命もカネも軽い世界だから軽いまま重い。人間の平均体重が500gの世界で駆け抜ける暑苦しい青春劇というかニューシネマ。ストーリーとしては1期、2期で「秋名のハチロクの物語」として綺麗にまとまってて、これ以降はボーナスステージであり蛇足なのがマンガ原作よりよくわかる。実際に車を弄ってる人たちは視聴当時に故石塚運昇の「11000回転まできっちり回せ」の台詞に「ハチロクの死」の衝撃を乗せて心震わせたのだろう。

まあなんですか。スポーツカー欲しくなりました。エンジン車が消えつつあり中古車が高騰して入手困難なこのタイミングでかよ、って感じだけど。